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米空母「リンカーン」が横須賀に! 艦載機満載の激レア姿がご当地クルーズからばっちり見えた

アメリカ海軍の航空母艦「エイブラハム・リンカーン」が5月21日から横須賀港に寄港している。「リンカーン」が日本に来るのは、2002年8月の佐世保港(長崎)以来実に20年ぶりで、横須賀港への寄港は初だ。

また、今回の寄港は「補給や乗組員の休養のため」とのことで、数日で出港してしまう可能性が高い。いつまで停泊しているのか具体的な日程は明かされていないため、航空機&軍艦好きとしてはまたとないチャンス!ということで、急遽見に行ってきた。

空母「エイブラハム・リンカーン」とは?

空母「エイブラハム・リンカーン」は、アメリカ  サンディエゴのノースアイランド海軍航空基地に配備されている航空母艦(空母)。複数の航空機を搭載して海上で航空基地の役割を果たすのがその役目だ。

「リンカーン」には、最新鋭のステルス戦闘機F-35Cや、F/A-18戦闘機などが艦載されており、これら艦載機を飛行甲板上にぎっしり並べた状態で見学できるのは激レアなのだ。

横須賀には、アメリカ海軍横須賀基地所属の空母「ロナルド・レーガン」が配備されているが、5月20日に長期航海のために出港してしまっている。今回はたまたま(?)入れ替わりのようなかたちで「リンカーン」が入港してきた。

「リンカーン」が見える場所は?

一番おすすめなのは、アメリカ海軍や海上自衛隊の艦船を間近で見学できるご当地クルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」に乗ってしまうことだろう。

クルーズは専属案内人による生放送の船内ガイドも行っており、軍艦などに詳しくない人でもかなり楽しめる。

クルーズ船以外には、JR横須賀駅近くのヴェルニー公園から撮影することも可能だ。ただし、目の前に艦船が停泊している場合は桟橋付近の船が見えにくいことも……。

「YOKOSUKA軍港めぐり」に乗船するには?

というわけで、手っ取り早く「YOKOSUKA軍港めぐり」に乗船した。

「YOKOSUKA軍港めぐり」は、JR横須賀駅徒歩10分のショッピングモール「コースカ ベイサイドストアーズ」2階のターミナルからチケットを購入し、そのまま乗船できる。毎日運航しており、ホームページから事前予約ができるほか、当日席が空いていれば電話予約も可能だ。

「コースカ ベイサイドストアーズ」は2020年6月にオープンしたばかり。従来よりクルーズの存在がわかりやすくなった。
1日5〜6便で毎日運航。1回のクルーズは45分。価格は大人1人1600円。
ターミナルから乗船場までは階段降りて1、2分
半券も下船まで捨てずに!乗船番号の抽選に当たると景品がもらえる
クルーズ船「シーフレンド7号」
コースカ直結の桟橋から出航

この日(5月22日)は日曜日な上に、激レアの「リンカーン」が入港しているとのことで、かなり混雑していた。

ホームページでのチケット予約は前日までだったので間にあわず……当日朝10時に電話で予約したところ14時の回が予約できた。なお、ほどなくして当日分のチケットは完売していた。

空母「エイブラハム・リンカーン」撮影のポイント

乗船して数分後、さっそく右手側に「リンカーン」が現れた。

どよめく船内

案内によると、「リンカーン」の全長は333mで総乗員数は6000人ほど。小さな町ごと移動してきたような迫力だ。かなりの数の艦載機を搭載しているのがはっきり見える。

2階通路から撮影した空母「リンカーン」。F/A-18戦闘機などが見えるが、最新鋭のF-35C戦闘機を目視で見つけることはできなかった

席は自由席なので、なるべく早く(できれば30分以上前)並んで2階の右側の席を確保することをおすすめする。「リンカーン」が一番よく見えるのは、出港して数分後の右手側で、混雑のため左側の席からはうまく撮影できなかった。

また、目視でも見えるが遠いので、撮影したい場合は望遠カメラがあると良いだろう。三脚の使用もOKだが、混雑時やほかの乗客の迷惑にならないように注意したい。

「リンカーン」はアメリカ海軍史上初の女性空母艦長が誕生したことでも話題に

今回確認できたその他の艦船

「リンカーン」のほかにも見どころはたくさんある。

たとえば護衛艦「いずも」は、現在F-35B戦闘機が搭載できるよう改修が進められていることで注目されている。今回の案内によると、数年以内には「空母 いずも」としてクルーズで紹介されることになるのではないか?とのことだった。

「いずも」は「リンカーン」に比べて真新しく綺麗だった。それもそのはずで、調べてみると「リンカーン」は1989年就航の大ベテラン! 1991年の湾岸戦争で「砂漠の嵐作戦」にも 参加していた。

海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」

このほか、出港してすぐ右手に見えた「そうりゅう型 潜水艦」からは手を振る乗員の方も見えた。

出港してすぐ右手に浮かぶ「そうりゅう型 潜水艦」(?)
掃海母艦「うらが」(手前)
左から「護衛艦あたご」(177)、「護衛艦きりしま」(174)、「護衛艦もがみ」(1)、「護衛艦くまの」(2)
「護衛艦 あぶくま」。甲板に海上自衛隊の方の姿見える

横須賀の魅力

横須賀港には今回の「リンカーン」のほかにも艦船が常に停泊している。少し調べてから行けば船の違いを見分けられたり、毎回違う船が見えたりするだろう。

港から徒歩10分ほど歩けば三笠公園があり、日露戦争で有名な「戦艦 三笠」が記念艦として保存されていて、中を見学することができる。

「記念艦 三笠」

また、米海軍基地があることから街並みがアメリカの港町のような風情があり、本場さながらのグルメも楽しめるのが魅力的だ。
今回遊びに行ってみて、また何度か足を運びたくなった。


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