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HSCなむすこ

私にはも7歳のむすこと4歳のむすめがいます。

むすこは、とにかく優しい。
そして、おそらくHSCと言われる「ひといちばい敏感な子」だ。

むすこが生まれてからずっとずっと「なんて、繊細な子なんだ。傷つけてはいけない。」と漠然と感じている。

悲しいことがあり、ぽろぽろ泣く姿を見ると、こっちまで悲しい気持ちになるのです。

こんなに繊細な子をいったいどんな風に育てていけばよいのか、悩んだ。そして、今も悩んでいる。


子育てに自信がない

人生にはつらい出来事はつきものだし経験も大切
だけど、悲しい表情のむすこをみるとぎゅっと胸が締め付けられる日々。

私は、自分の子育てに自信が持てなかった。

悪い事をしたら叱り、しつけをするのは親の役目であると感じているが、大きな声を出すと、びくびくするむすこをみて怒鳴ることなどできない。

しかし、公園に出かけたり幼稚園に通うと、大きな声で注意しているママ達が多かった。
私は、そんなママ達をみて、自分は自分のこどもを叱ることもできないのかと不安になった。

私の子育てが周りと比べると甘すぎて、むすこが道を外したらどうしようか心配にもなった。

周りの人に、叱ることもできないのかと言われてしまうのではないかとすごく怖かった。

私は、世間一般の子育てと私の子育てのズレに正直戸惑っていた。

HSP.HSCとの出会い

そんな時、一冊の本に出合う。
「繊細さん」の本 だ。

読んでみると驚くことに、むすこに当てはまること当てはまること。

そして、私自身も共感できることが多く自分自身がHSPであるのだと感じた。

だからこそ、むすこのつらさやしんどさがわかって、私はむすこを絶対に傷つけてはいけない存在であると感じていたのだと。


「HSP」「HSC」という言葉と出会って私の人生は変わった。

「それでもいいんだ」「私のやり方でいいんだ」と思わせてくれた。

気になることは気になっていいんだ。

気になってるのに、気にしないようにするっていうことの方がしんどいのだと感じることができたのだ!

今までの人生は、周りに気を使ってやりたくないこともたくさんやってきた。

例えば、係を決めるときになかなか決まらない係をやりたくないのにやりますと言ったり

本当は行きたくない飲み会に参加してニコニコしたり。

まだまだたくさん思いつく。やりたくないことをやった記憶って忘れないものだ。


「HSP」「HSC」という言葉を知り、いくつもの本を読んだ。ネットでも調べた。

そして、むすこにはむすこらしく生きていってもらいたいと強く思うようになった。

やらないという選択

そして、私もやりたくないことはやらないという選択肢があることを恥ずかしながら30歳を超えてから知った。

「みんなのために」と勝手な正義感から、やりたくないことを率先してやっていた自分だったけど、やりたくないから、「やります」と言わなかった時のすがすがしい気持ちを忘れられない。

幼稚園での母親達の集まりでの係り決めの時、みんなリーダーをやりたがらなくて、その空気感がしんどかった。
あやうく、リーダーやりますっていいそうになったけど、ぐっと堪えた。


帰宅して「私、やらなかった」と夫に報告したとき、なんだかすごくうれしかった。強くなれた気がした。多分、この複雑な感情をわかる人は多くないと思う。

あの時、夫は「やるって言わなかったんだ。すごいじゃん。」と褒めてくれた。おそらく夫もHSPだ。笑

繊細親子の子育て

さて、話はむすこに戻る。
私は、HSCのことを知り、むすこにはむすこに合ったやりかたで成長していってほしいと思うようになった。

むすこに注意する時も、私は大きな声ではなく、しっかりと向き合って、目を見て説明をする。
「何が良くなかったのか、どうしていけないのか。」

するとむすこも「これはやってはいけなかった。」と、私の目を見て答える。
その瞬間、「あぁ、今わかってくれた。」と感じるのだ。

私は、大きな声で注意することはむすこには合ってないと思っている。

大きな声を出すだけで、むすこが萎縮するのがわかるから。

「ゆっくりと説明すること、納得するまで話すこと。」

これが私たちのやり方だ。

しっかりと向き合い、話すことで、一度伝えたことをむすこは繰り返さずに約束を守ってくれる。


おともだちみんなと仲良しで、元気いっぱい走り回って、時には喧嘩もしたり、ぶつかり合って仲直りしてさらに仲良くなって、みたいな子どもを想像していたけれど、どうやら我が子はそうではないらしい。


みんなの輪の中に入るのは苦手みたいだし、にぎやかな場所も苦手。ともだちいないって言っているし。


でも、私はそんなむすこがむすこらしくてすごく好きだ。


動物の番組をみて泣いてしまうむすこも。
困ってそうな人に気づいて、どうしたらいいのか悩んでいるむすこも。
ちょっと背中を押すだけで、力を発揮できるむすこも。
むすめがが嫌なことをしてきても、絶対に叩いたりしないむすこも。

ひといちばい敏感な子であると思うし、いろんなことに気づく子だからこそ、この先たくさんの試練や困りごとつらい出来事があると思う。

そんな時、味方となってくれる人の存在を大切にし、諦めずに、前に進んでいってほしいと思う。


時には立ち止まってもいい。
むすこがむすこらしく生きていけるように、私は見守っていきたい。

そして、ずっとずっと1番の見方でいたい。そう思ってこれからも、大切に育てていきたい!


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