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小さな優しさで繋がる世界を大切にしたい

東日本大地震から、もう8年半という月日が経つ。
関東にいた私が受けた被害は、東北に住んでいらした方々が受けた被害に比べたら、心の痛みはかなり違うはずだ。

今回の台風で受けた被害だってそうだ。
私も全く被害を受けなかったわけではないけれど、今もなお電気も水道も復旧してない方々に比べたら、被害はかなり小さい。

東日本大地震のとき、とある飲食店を経営されてた方のお言葉。
「このお釣りで募金をしたいけれど、計画停電になれば、店は営業できない。明日の生活、明後日の生活も見えない中、家族のことを守るために、募金はできなかった」

世界は小さいかもしれない。
でも、私たちが思ってるよりも、世界はずっと大きい。そして優しい。

たとえば、ガソリン。
車に、2週間分困らないガソリンが入ってたとする。
家の電気は復旧している。となれば、ガソリンが入れられないかもしれないなんて、慌てる必要はないと思うんだ。
周囲がガソリンを求めて走り回ってると、ついつい自分も不安になって、早急に必要じゃなくても、求めてしまう。それって、本当に今必要ですか?

遠く離れてる地に住んでる人が、何かをしても、被災地に届かないからなんて思わないでほしい。
たとえば、水や生活に必要な物資が品薄になる中、足りてる地域から足りない地域へと回す小さな優しさが、私たちの命を繋いでくれるのだ。

あの頃からずっと思っていたこと。
被災地ではない場所で、節電したとしても、計画停電で困っている被災地に、電力が届くわけじゃない。だけど、その節電したちょっとの分を募金すれば、被災地にだってその心はちゃんと届くんだ。

困っていたら、素直にその好意を受け取って、いつかまたその好意を繋いでいければいいと思う。
直接返す必要なんてない。その優しさは、小さくてもまぁるく繋がっていくのだから。

自分がいっぱいいっぱいだと、やっぱり相手を思いやる気持ちに欠けてしまうけど、ちょっとだけ考えて欲しい。
大切な人を思いやるように、その優しさを繋げて欲しい。小さく、まぁるく。

いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。