見出し画像

【地震前兆百科】《常時更新》オジギソウは「地震予知草」だった~地震前兆現象の観測記録

■はじめに

「宏観異常現象」と呼ばれる地震の前兆現象の中で、人間の身近にいる動物の異常行動などが大地震の前触れだといわれることが多い。

他に、動物の事例に比べると非常に少なくなるが、大地震発生の前の植物の異状が観測・報告されることがある。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災(M7.3、犠牲者数6,434人)の前兆現象の報告を集めた『前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分』(弘原海清、東京出版)という本がある。


ここでは、生物に関する前兆現象に関して種類別に章を分けている。
そして、獣類265件、鳥類241件、魚類68件、爬虫類など44件とある中で、植物に関する報告は11件と、全体の報告数からすると、何かの間違いかと思うほど少ない。

だが、それは動く動物などと異なり、基本的に動かない植物は、異状があっても人目に付かないというのが大きな原因としてあるだろう。

■植物の地震前兆

それでも、植物の地震前兆に気づきやすい人は、少ないながらいるだろう。
それは、花などの植物を愛でて、自ら育てる人々だ。

私自身は、子供の頃からあまり植物には関心が無かった。
そのため、花の名などをあまりにも知らな過ぎて、今ではもう少し関心をもって勉強しておけば良かったと後悔している。

植物の中には、夜間になると葉を閉じて、「眠りに落ちる」かのようになるものがある。
それらのうち、ネムノキ(合歓の木)やオジギソウ(含羞草、ミモザ)は、日中でも地震の前に葉を閉じることがあるといわれている。

私は「地震前兆研究家」を名乗って活動している以上、それらの現象を避けて通れないと思うようになった。
それで、育てるのが比較的容易だと言われるオジギソウの種を買って、育ててみることにした。

そして、2021年6月から半年間、自宅でオジギソウを観察してきた結果、地震発生との相関性について、ほぼ確信をもてるようになった。

そのことを、このノート記事で、観察データや考察とともに示したい。

また、オジギソウの他にネムノキの一種であるエバーフレッシュも屋内で育てているが、これについても地震前兆だったかもしれない現象が多少あるので、それについても紹介したい。

※このノート記事は1回発行して終わりではなく、オジギソウの観察により顕著な現象があった場合は追記する。

■植物前兆の科学的研究

日本のような地震大国でも、植物を用いた地震前兆現象の研究は、非常に稀にしか行われてこなかった。

だが、まったく行われていないわけではなかった。
日本では一人、長年この研究を続けてきた科学者がいた。

====無料購読エリアここまで====

ここから先は

7,512字 / 26画像 / 1ファイル
この記事のみ ¥ 500

よろしければサポートをお願いします。家族を養う職業ライター・ブロガー・研究者なので、助かります。