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「二重の虹」と地震の関係~地震前兆の可能性を検証する

■はじめに

いわゆる「虹色現象」などと呼ばれる太陽の周囲に現れる光学現象があり、「環水平アーク」「環天頂アーク」などがあるが、それとは別に本来の虹の種類として「二重の虹」がある。

これは、下記の写真のように二重にできる虹のこと。

私はこれまでアーク現象類が地震の前に現れるケースを収集した結果、地震前兆現象である例が多いことがわかった。同様に、二重の虹が出現した後にも周辺で地震が発生することが多い。

この記事では、過去の地震前兆現象の可能性がある二重の虹の事例を20件ほど検証して、その妥当性を検討することにしたい。

■茨城県つくば市の事例

このマガジンで、このテーマで執筆しようと思ったのは、つい最近11/15に関東で二重の虹が見られたとの報道を目にしたためだ。

ウェザーニュースの記事によると、七五三だったこの日11月15日(火)の夕方は、雨が止んできた茨城県を中心に美しい二重の虹が見られたという。

下記の写真は、11/16 16:23に茨城県つくば市で撮影されたもの。

この記事では「夕虹は晴れの前兆」とあるが、地震の前兆となることもあるなどと言うと、専門家諸氏から見て見ぬふりされる?

海外では「Double rainbow」と呼ばれ、幸運の徴とされるかもしれないが、実は地震の徴でもあるとすれば?

では、その後に周辺で地震が起きたかというと、下記の地震が発生した。

2022/11/17 21:43:千葉県北西部、M4.2、最大震度3
撮影地点から震源までの距離は50~60km

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