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感情を情報コード化して強制的に再生することにマウス実験で成功

■記事引用
感情を情報コード化して強制的に再生することにマウス実験で成功
”【point】
・マウスの表情変化をAIをつかって読み取ることに成功した
・マウスの脳細胞の活動パターンを直接測定することで感情に対応する感情のコードがみつかった
・感情コードを信号としてマウスの脳に流すと、マウスの表情を強制的にそ操作できる
・感情コードを機械がエミュレートしたら、心がうまれるかもしれない”

■考察
非常に興味深い実験で、胸が躍ります。
感情や俗にいう気持ちというものを工学的に解明する取り組みです。

この取り組みでは特定の感情におけるコードを読み取り、今度は逆にそのコードを流し込む事で特定の感情を再現させるという事をしています。
特筆すべきは、それを工学的にやっている点。

しかしこの取り組み、有史以来人間がずっと行ってきた生きる為以外の活動の意義を問い直す問のようなものだと感じます。
その生きる為以外の活動とはもちろん「芸術活動」や「エモーショナルな表現」と呼ばれる行動です。

特定の感情におけるコードを、絵や作品で表現したり、音楽や映画、はたまた思いやりや優しさで表現してきた人類の歴史は、まさに感情の再現を目的とした試行錯誤の繰り返しだ。

聞くと悲しくなる音楽、見ただけで嬉しくなる絵、心が震える映画、
これらすべてが特定の感情におけるコードのアウトプットに他ならない。
そして、これらの作品を鑑賞する行為こそが、コード流し込む事で感情を再現する行為と言える。

芸術と工学は一見遠い存在と思われがちだが、今その二つの学問が目指す方向が1つに重なり合おうとしている。

電気信号での感情のコード化は、人類史上最大の芸術となる可能性を秘めている。





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