2021年エンタメ総括〜漫画編〜

約一年ぶりの投稿です、あけましておめでとうございます。
風のように駆け抜けていった2021年。DMMブックスの衝撃的なセールや、名作の完結、一気読み無料キャンペーンなどもあり、振り返ってみるとめちゃくちゃ漫画を読んだ日々でした（1日1冊に近いペースで読んでいた）。

自分自身の備忘録も兼ねて、これは間違いない、買っても絶対に後悔させない！という作品をいくつかピックアップして紹介したいと思います。

星マークを抜粋しますが、ここに載せているものはどれも面白いです

1.A子さんの恋人（近藤聡乃）
完結/全7巻

29歳のA子さん（芸大卒、漫画家、アメリカ帰り…キラキラしてそうだが違う）と、その周辺の人々（今カレ、元カレ、大学時代の友人などなど）の日々を描いた作品。

以前から気になりつつ、完結後ようやく手に取ったA子さん！同世代の私は色々と共感する部分がありどハマりしてしまいました…。

30歳手前って私生活でも仕事でも、どちらに進むか、自分の決断が求められるしんどい時期だと思っていて。面倒くさがりのA子さんの前にどんどん出てくる選択肢。先延ばしにするものの、相手がいると限界もある。今まで流れるように生きてきた主人公が、自分が何を好きなのか、誰が大切なのかの決断を迫られる様子に「わかる〜まじきついよな」とめちゃくちゃ相槌打ちながら読んでました。
読む人によっても、登場人物の誰に共感するか分かれると思うので、読者で集まってこの作品について夜な夜な語り合いたいです。

2.ゴールデンカムイ（野田サトル）
連載中/28巻

明治末期の北海道・樺太を舞台に、金塊を目指して旅を続ける冒険漫画。

2021年、私的ベストアクト。完結に向けた全話無料キャンペーンもあり、周囲ではゴルカム旋風が発生（完結したら必ず全巻購入します）。表紙はいかついですが、女子も軒並みどハマりしていたので、性別問わず楽しめると思っています。

この漫画の魅力を二つ挙げるとすれば、唯一無二のキャラクター達、そして随所に出てくるアイヌの文化や言葉の数々！敵味方全てのキャラクターにドラマがあり、キャラ立ちしているので全員に愛着が湧いてしまう。驚くべき変態たちがどんどん登場してくるのも見どころです（どんどん異常さに慣れて感覚がバグってくる）。そして、自然や命に愛着を持ち、敬意を払いながら生きていくアイヌの人たちの存在を、作品を通して知ることができて本当によかった！爆笑、感動できて、勉強にもなる漫画って尊すぎる。

3.青野くんに触りたいから死にたい（椎名うみ）
連載中/8巻

主人公優里の彼氏青野くんは交通事故で幽霊になってしまう。いつも優しい青野くんはある「きっかけ」を与えると悪霊になる…というサイコホラー×恋愛もの。

今一番続きが気になる作品の一つ。「大切な人が死んで幽霊に」という使い尽くされた設定で、悪霊になった青野くんの圧倒的な怖さとグロさ、先の読めない展開で、どんどん読者を引き込んでいくのが凄い。

通常のホラーは人間vs幽霊と敵対しがちですが、本作はあくまでラブコメがベース。優里は何をされても青野くんが大好きなので、除霊するのではなく救う方向に奔走します（メンヘラな性格が毎度逆効果に）。物語が進むにつれて、青野くんや優里の過去、街の歴史、などが少しずつ明らかになっていき、謎解きとしての様相もどんどん出てくる。ホラーが苦手な私ですが、これだけは読んでしまう不思議な魅力のある作品。

4.ワールドトリガー（葦原大介）
連載中/24巻

SF×バトル漫画。頭脳を使うチーム戦なので、スポーツ漫画的な要素も楽しめる。

言わずと知れたジャンプの名作。何を今更…と思う方もいらっしゃると思いますが、私は去年この漫画に出会って「何で読んでなかったんだ！」と衝撃を受けたので紹介。

SF×バトル漫画、と書きましたが、スポーツ漫画に近いと思っています。理由は、①主にチームで対決する、②（基本的に）死なない、③チームメイトやライバル達との関係性や、部活終わり（っぽく）焼肉屋などでだべるシーンが本当に魅力的だから…等々。私は元々バトル漫画でも戦いの間のリラックスした場面が本当に好きで「みんな頼むからここで穏やかに過ごしてくれ…」とか思ってしまうタチなので、ワートリのこの感じは本当に嬉しくて尊い（今後宇宙遠征編でガラリと変わる可能性はありますが）。あと登場人物が多い＆キャラ設定がとても細やかで、絶対推しを見つけることができます！

5.BEASTARS（板垣巴留）
完結／全22巻

アニマル青春群像劇…うーん適切な言葉が見つからない。

今年の初めにどハマり＆一気読みしたBEASTARS！
読後熱々の状態でその魅力を綴りましたので、よろしければこちらの記事を是非。
https://note.com/momonokurashi/n/n6bea43c43716

6.進撃の巨人（諌山創）
完結/全34巻

大名作。壁の外を取り巻く圧倒的な力を持つ「巨人」と人類との戦いを描いている、と思いきや…。諌山先生、完結させてくれてくれて本当にありがとうございます…

最後はこの作品で締めくくらせてください。2021年の漫画史を語る上で、進撃の巨人は欠かせないかと…。この作品の完結にリアルタイムで立ち会えたことが本当に嬉しかった！高校一年生の時連載が始まり、みんな進撃を見ていたあの頃が懐かしいなぁ。

実は途中で作品から離れていたのですが（11巻ぐらい、早…）、妹から「お願いだからもう一度戻ってきてくれ」と力説され、再会できて本当によかった。万が一途中で読むのをやめてしまった人がいたら、絶対に後悔させないので見てほしいです。最初の10巻からは想像のつかない驚くべき深淵なストーリー。日本漫画誌に残る作品、、、最終回まで読み終わった後絶対に1巻からもう一度読みたくなります。

7.番外編

今年の前半に書いたまとめ。この子達も本当に読んでほしい。

おわりに

最後、進撃の巨人でめちゃくちゃ熱くなってしまいましたが…
去年は本当に沢山素敵な作品に出会って幸せすぎる日々だったので、今年も色々読めたらいいなぁ。皆さんも「これはぜひ」というおすすめあれば是非教えて下さい！