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【本日の一品】「辰野金吾と美術のはなし」展でオリジナルグッズを手作りしたの巻

ちょっと行った順が正確ではないのですが、今週末で終わってしまう展示を早めに紹介しちゃいますね!

ほいほい、東京ステーションギャラリーで開催中の「辰野金吾と美術のはなし」に行ってまいりました。娘が行くのは初めて。丸の内側の改札を見下ろすギャラリーに驚き、建築にワクワクし、ワークショップにうきうきした展覧会でした。

今回購入したミュージアムグッズ

今回購入したミュージアムグッズ、ワークショップで製作したグッズはこちらになります!

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Drop-inワークショップ
サコッシュ 2,000円

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レンガクリアファイル

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レンガレターセット 880円

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レンガブックカバー 825円

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東京駅ペーパークラフト 458円

展示の見どころと感想

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さて。娘はマインクラフトの影響か、建築物自体には割と興味はある方みたい。今回の東京ステーションギャラリーも、「これはあの素材で作れそう…」とかブツブツ言いながら入り口の階段を上っていきました。

まあでも辰野金吾のことはやはり知らず、私もあまり詳細を伝えずに連れていってしまったなーと反省。というのも、今回の展示は辰野金吾と「美術」との関係性を探る展示だったので、もう少し娘にその人物像と成果を巡るヒントを与えても良かったなと思っています。

それでも、東京駅の創建時の青焼図面を見ては、「これは…もちろん…手描きなんだよね…?」とか言ったりしてました。そうなのよ。当時の手描き図面って迫力半端ないし、圧倒的な技術力は荘厳よね。

私も、辰野金吾が留学中に常に持ち歩いた《滞欧野帳》を見ては、「わかるよ…自分の世界から飛び出す限られた恵まれたチャンスを得て、その中から必死に学んだことを自分に焼き付けようとするその心…伝わるよ…」と思いながら、何だか自分に重ね合わせてほろりと来てしまいました。何かこうね、本気でなにかに取り組んでいる人が残したものの強さを見せつけられた気がして。

そういう意味では「美術」との関係性を通じて、辰野金吾たちが後世に何を残したかったのか、その使命をも探れる興味深い展示だったと思います。

展示とミュージアムグッズのつながり

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そして、やはり個人的に興味深かったし、事前に予習していて気になったのはこのイベント。「Drop-inワークショップ」です。

Maker's Baseは言わばオリジナルのモノ作りをサポートする会社。作家に機材や場所、技術力を提供する会社です。

そんなMaker's Baseと展覧会がコラボレーション!辰野金吾の残したスケッチや図面をプリントし、オリジナルアイテムを作ることができるワークショップです。

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自分でオリジナル製品を作ることができる会社さんや、作家のオリジナルグッズを販売できる会社さん、最近すごく増えてますけど…こういう風にミュージアムショップと関わってくるんだ!と新鮮で、すごく驚きました。minnneで商品を販売している作家さんが展覧会とコラボレーションするのは少し前から見かけますが、そうか、Maker's Baseがついに来たか…という気持ち。

オリジナルグッズを作るという労力を含めたコスト(とあえて言います)を、展覧会主催側が持つのではなく、常設のワークショップとしてこういう会社にお願いするというのは、個人的には「アリ」です!

学芸員さんにとって、年に何本も展覧会があり、仕事は数多ある中で、オリジナルグッズ開発に力を注ぐのは本当に大変なことで…こういう会社さんに丸ごとイベントをお願いでき、かつ来館者に「オリジナルグッズ開発」を「やってもらえる」のは、ミュージアムグッズやショップの歴史から見ても新しい事例だと思いました。

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ただ、今回の企画は辰野金吾の図面やスケッチなどを100種類用意しており、その中から組み合わせて選ぶには若干多いような気もしました。

というのも、「Drop-inワークショップ」と銘打っている割にはそれぞれのスケッチや図面などへの解説がなく、娘と「これって展示のどこにあったスケッチだっけ…?」と混乱してしまいました。それは即ち、展示の文脈との断絶に繋がっていると思うのです。「Drop-in」はできなかったのです。

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といいつつ出来上がったのはこちら。娘が左のスケッチを選び、私が左の金吾の言葉を選びました。まだまだ試行錯誤が続きそうな今回のチャレンジですが、私はとても応援しています!

おわりに

今後も新たな形で展覧会と企業とのコラボレーションは続くと思いますし、どこも模索しているんだと思っています。これからも私は博物館の様々な試みを応援して見守っていきますよ!

それではまた次回~!

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