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キルトと私とアメリカ。

初めまして。米国ヴァージニア州在住のキルター:きょうこです。

キルト

note(ノート)は、自分のアートキルトを人の目の触れるところにまとめておきたいという気持ちから始まりました。

キルト歴は15年+と長いのですが、作ったキルトの大多数は寄付・プレゼント・販売で手元に残っておらず、最近は、自分にとって意味のある「作品」を重点的に作っていきたいと思うことが増えました。人生も折り返し地点を過ぎて、ふと振り返ると「色々あったなぁ」と思うことが増え、その辺から「語りたい年頃」になってきたのかもしれません。

そして、そういう作品(アート)って、コミュニケーション・ツールですから、作ったら「この作品に込めた思いを誰かに伝えたい!」「できたら共感して欲しい!(これがなかなか難しい)」のですよね。

パッチワークとDiversity

パッチワークといえば、多くの場合は様々な布をつなぎ合わせることです。Diversityといえば多様性。私にとって、多様性といえば多様な民族が暮らすアメリカに直結します。そして最近、アメリカ文化とパッチワークが結びつきました。

最近「キルトは様々な個の集合体で、その集合美がいい」と思うようになりました。視覚から入るキルト全体的な色彩美ももちろんですが、1つ1つの小さな端布がそのグループでしか表現できない「色」を醸す手助けをしていることに意味を感じるようになり、同時にそれが自分の表現したいものの基礎(テーマ)になっているのだと気付いたのだと思います。

アメリカという異文化の中で暮らしているせいで「文化」や「違った価値観を持ちながらグループの中で暮らすこと」についてよく考えるからか、布の1つ1つを人に置き換えて感じるようになりました。様々な色やテーマがそれぞれの「性格」や「生い立ち」を、生産地が「出身国」を表しているようで、それら「人」が少しづつ集まって、大きなグループを作る。まるで1つの国のようです。

ごちゃごちゃの端布を一つ一つ繋ぎながら、その端布の「家を探す」「居場所を見つける」という気分になったり、デザイン的に”この布(人)はここでなくてはならない”という場合もあって「適材適所」を痛感したり、そんな風につなぎ合わせた布の種類で最終的なキルトの雰囲気が決まるところは、その国の「文化」や「風潮」を表しているようで、出来上がったキルトが誰かに喜ばれたり役に立ったりしているのを見ると端布に「生きがいを見つけられた」と嬉しくなったり。

noteでは、そんな風に日々端布をつなぐアメリカでの生活をも綴っていければいいなと思います。

良い出会いがありますように。


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