大手未経験からITベンチャーに入ってみた15週目
GW明けの1週間が終わりました。連休でしっかりリフレッシュできたのか、今週は非常に生産性高く、多くの仕事をこなせたような気がします。またネットワークの知識や自社の製品や周りの社員のことも大分理解ができて来て、自分のペースで自信を持って色々進めていけるようになって来たと思います。まだまだコロナが予断を許さない状態ですが、今週もざっくばらんに記事を書かせて頂きます。大手文系からITベンチャーへ、興味のある方は読んで頂けると幸いです。
LPICレベル1試験を合格しました
ここの日記では書いてなかったかもしれませんが、今年の年初、私は2ヶ月で1つ資格を取得することを目標として定めております。現職の内定をもらったのが昨年末、そこから入社までの約1ヶ月でまずはCCNAを取得。そして、大体3月の半ばぐらいからLPICの試験勉強を始め先日レベル1を無事合格することができました。実際、働きながら資格を取るのは中々大変で、本来であれば4月中に取る年計画でしたが転職最初の1ヶ月は流石に新しい環境に馴染むのに集中し、予定を変更しました。一応ここまではほぼ計画通りです。Twitterとか見てると1ヶ月でレベル3を取得している人もいるし、私のスピードは決して早くはないのですが、実務に活かせないと意味がないのでしっかり時間を掛けて習得していきたいです。今後はあと4ヶ月でレベル2と3を取得して行くつもりです。
資格取得の勉強方法は王道のやり方です
LPICレベル1はまあそんな難易度高くないですが、CCNAは結構ギリギリの合格でした。どちらも一発合格できたので、一応どんな勉強をしていたか共有しますが、いたって王道です。
まず、参考書を2周しました。必死に覚えると言うよりは、ネットワークの全体像を教養として学ぶように単純に楽しみながら読んでました。2週目は実際に自分のPCでコマンドを打ってみたりして動きを確認。読んだ参考書も調べれば普通に出てくる白本とかあずき本です。
そんでその後はひたすらping-tで練習問題解きまくまくりました。実際そのまま同じ問題がでた記憶はないのですが、練習問題の答え合わせの時に出てくる解説部分が非常に参考になり、下手したら参考書読まなくてもこのサイトだけで合格できるのではないかと思いました。
あとは、毎日出社の約1時間の移動時間中にUdemyやyoutubeでLinux系の動画を見て学んでいます。ただ、私の場合、ビジネスサイドの役割の方が大きいので、帰宅の1時間はグロービスでビジネス全般の事を学んでいるのですが、これも良い気分転換になっている感じもあります。リモートワークの日も前後1時間ずつは必ず習慣としてこの動画学習は実施するようにしています。
エンジニアに資格は必要か?
これは以前にも書きましたが、資格を取得する事自体で給与が上がったり、出世ができるわけではありません。例えば、SESとかで現場を移る際に面談があったりする場合は履歴書に書ける資格は重要かもしれませんが、WEB系のエンジニアやプログラマー、私のようなSEでは資格の有無は待遇の向上にほぼ影響しないと思います。それでも、私は未経験エンジニアの方はこれらのネットワークの資格勉強はするに越したことはないと思います。
それは、IT業界で働く以上、これらの試験で問われるようなネットワークの全体像は知ってて当然、全ての職種に通じる基本の基本だからです。例えば、某スクールの卒業生はRailsで簡単なECサイトは作ることができるかもしれませんがそもそも環境構築ができません。恐らく、サーバーとか、OSとか、カーネルとかシェルとか、ドメインとか、SQLとか、ミドルウェアとか、その辺の基礎知識を全然知らない人が大半だと思います。そんな状態で運良く自社開発企業に内定を貰えたとしても地獄を見ると思います。私が自社開発企業で働くエンジニアで新人でそんなことも知らない新入社員が入って来たら教育する気にもならないでしょう。例えば、PFでAWSやDockerを使っているくせにLinuxとはなんなのかを知らないとか、ちょっと勉強の順番違うんじゃない?って思ってしまいますよね。ただ、ひとつの注意点はネットワーク系の資格、料金がクソ高いです。いつでも受けられるのは魅力なのですが、平気で4万円近くします。これは完全にボッタクリです。絶対に落ちれないというプレッシャーは良いのかもしれませんが、年収激減の私にはちょっと負担が大きく、あんまり積極的に受けたいという気持ちにはなりません。勉強はするとしても、資格自体に意味がない環境であれば別に意地になって受けなくも良いかもしれません。
技術を知らないSEになりたくない
私の仕事は普段コードを書くことはほとんどないです。主に商品を使っているお客様からの技術的な問い合わせに答える、新規顧客のサービス導入のためのインフラ的な連携をする、ネットワーク不良やバグ発生時にログ等から原因を特定し解決する、機能改修の顧客折衝や仕様書の作成、等がルーティンワークです。それ以外に社内情シス的な役割(サーバーの入れ替え、新規IT設備の導入や保守・運用)、上場に向けた総務的な仕事(マニュアルや福利厚生の整備、組織運営方法の改善、コンプラ対策)、新規事業の全般的な推進もやっています。要するにエンジニアと言っていいのかもわからないぐらいビジネスサイドの役割が大きいです。これは私はプログラマーになりたいわけではなく、ITで顧客の不満を解決するような仕事をしたいという目的により選んだ道なのですが、それでも技術を知らなくても良いとは思ってはいません。一般的にもSEと言われる仕事は実際にコードを書くことはほとんどなく、主な仕事は顧客折衝や仕様書を書くことであるようで、それを上流工程と言ってもてはやす傾向がありますが、管理する側がコードを書けない、技術を知らないより絶対に知っていた方が良いと思っています。確かに、良い選手が良い指導者になるとは限らないのですが、できるに越したことがないのは間違い無いです。それを勉強しない理由にしてはいけません。なのでネットワークの資格を取得しますし、その後はPHPでまた何か作ったりしていきたいと思っています。
先輩エンジニアが教えてくれないのはあなたのせい?
話は変わって、よくエンジニアをはじめとする技術屋の人達はとっつきにくいとか、教育してくれないとか、コミュ障とか言われる光景を目にします。実際そういう部分もあるとは思います。現に私が入社した当初も我が社の技術屋的な先輩でコミュニケーションが取れない人がいると言われている人がおりました。しかし、3ヶ月働いてみて、その人に対する私の印象はそんな悪いものではなく、むしろ聞いたらちゃんと優しく教えてくれる頼りになる先輩というものです。いかに、他人の評価は当てにならないものかと思いましたし、こんなことはこの10年、何回も体験して来たので私の中で一つの答えが出てます。
要は先輩から教育してもらえるかどうかなんてその人次第だということです。どんな世界でも、上司が部下に対して何か光るものを感じれば、将来を期待できれば、素直であれば、可愛げがあれば、何かしらアクションを起こします。何もしてもらえないとか、聞いても冷たい態度を取られるのであれば、それはあなたがまだその環境で周りから認められていないからです。認めれていないというのは、スキル的な問題もあれば、人格的な問題もあります。スキル的な問題=上記にも書いてますが、プログラミングスクールを卒業しているのに環境構築もできないとか、なんならドメインって何?ぐらいのスキルしかないとかです。これは努力していないとしか思えません。
人格的な問題=謙虚さが足りないとか、礼儀を知らないとか、コミュニケーション力がないとか、外見が不潔とか、人間的に好きじゃないという状態です。これは人それぞれではありません。誰にでも好かれる人というのもいますし、転職して入って来てるのだからまずは周りの理解を得られるように自分から動かないとダメですよ。私個人的には、転職ってまがいなりにも何かしらの即戦力として入社して来てるわけなので、新卒で入って来たみたいに何でも教えてくださいって感じの人や、無駄に自信のない人は苦手です。前職で何を経験して来たの?って思ってしまいます。
まだ試用期間ですがマネジメント側の役割が増えて来た
自社は試用期間が半年と長いです。まだ3ヶ月なのでどうなるかはわかりませんが、すでに上司から指示されて動くというより、自分の意志でやりたいことを上司の承認を得て実行したり、何なら自分より先輩の社員を管理したり、組織全体の運営に関して口出ししたりルールを構築したりというマネジメントする側の仕事が増えて来ました。そもそも、私は前職で管理職経験があり、最大100名程の部下を束ねて組織を動かす経験をしてきたので、入社当初から非効率な組織運営に関する部分は言いたいことはたくさんありました。その辺を空気を読みながら小出しにしてやり方を変えていっていたのが、いつの間にか自分が中心となって進める事案が増えていった経緯です。
未経験業種だからと言って、受け身ではいけません。転職なので、新卒の新入社員とは違います。自分で会社に貢献できることはどんどん動いて行くべきです。そのような実績を早くから積んでいけば最悪技術的なスキルの習得が遅れても、会社や上司から必要な存在と認められて色々な教育を受けることができますし、契約を切られることもないでしょう。前職で何年も社会人経験があるのに、自信がないから自分からは動けないとかいうのは甘え、だと思います。一つ細かいスキルの話をするのであれば、IT業界、特にベンチャー企業はマネジメントができる人材が圧倒的に不足しています。私もそのスキルを求められて採用してもらえたと思っているのですが、実際に入社してみたら個人個人がただ好きなように仕事しているような状態でとても非効率な組織運営であると感じました。Twitterとか見ててもエンジニアの人達のほとんどの関心は会社の成長ではなく、自分の技術的な成長や働き方等の個人に関することです。だからこそ、組織全体の事を自然と考え、そういう個人主義の人達を束ねることができるリーダーは貴重です。若い世代の方はリーダーや管理職になりたくない人が多いようですが、一度ちゃんと経験できれば人生の視界が変わります。誰かに指示をされてする仕事ではやりがいを感じられず、自分の力で人を動かしたり会社を変えて行くような仕事を常にしたいと考えるようになりますし、組織の全ての事に対して自然と自分ごととして捉えられるようになります。今転職を考えている人も、どんな業界でも是非そのような組織をマネジメントできる役割を経験しましょう。