見出し画像

雑文 #200 若者のすべて

フジファブリックの「若者のすべて」を聴いた。

イントロから胸がギュッとなる。
この曲を、フジファブリックの存在を知ったとき、私はすでに若者ではなかった。

だけど若者のような経験をしたね。
7年前のあの夏、私はまるで若者だった。
それは6月から始まった。
まず君は私を慰めてくれたね。
誰かに寄りかからないと崩れそうな私の側に、黙っていてくれたんだ。

ローカル電車で遠出をしたね。
朝ごはんにサンドイッチを作っていって、電車の中で向かい合って食べた。
あの日、不思議なことにずっと音信不通だった大切な友達からの連絡も突然あって、私には奇跡みたいな一日だった。

君の誕生日に花火をしたね。
私の大好きなあの沼で。
そのとき夏はまだ終わってなかった。

けどその一週間後ぐらいに、君といたとき突然外で音がして、走って沼に行ったら打ち上げ花火が上がってた。
私たちや近所の人たちは、黙って空を見上げてた。
そのとき、夏が終わった、って思ったんだ。

フジファブリックが大好きだった君と過ごしたあの夏は、この時期になると「若者のすべて」の流れとともに何年経っても思い出してしまうな。

若者に帰れた夏を、ありがとう。
君はどうしているのかな。
この時期「若者のすべて」を聴きながら、チラッとでも私とのことを思い出してくれていたらうれしいな。

#日記 #雑文 #散文 #若者のすべて #フジファブリック #夏

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?