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若葉色 真っ直ぐ続く 並木道

昨日の朝の散歩道。
家から少し離れたところにある大学の銀杏並木を歩きました。

青空に雲がぽっかりと浮かぶ背景の中、
若葉が萌え出るイチョウの木々が道に沿って並んでいました。

この日は空気が澄んでいたせいか
真っ直ぐに前に向かって続く並木に
吸い込まれるようでした。

そのまま真っ直ぐ行こうとしたその瞬間、

体にかけた襷掛けの紐が私の前進に待ったをかけます。

フンフン!
足元から聞こえる鼻息。
我が飼い犬(柴犬オス)です。
この景色に見向きもせず、
足元の草に鼻面を寄せていました。

ちなみにかれにかける襷掛けタイプのリード。
ちょうど2年前のことを思い出しました。
馴染みの酒屋で飲んだ帰り、ほろ酔いで犬の散歩に行きました。
その時、リードは手に持つタイプでした。
夜のこの大学通りを歩いていた時、突然散歩中の犬がかれに飛びかかってきました。
驚いてが必死に逃げ出そうとするかれ
酔っ払って手の制御がいつも以上に効かなくなった私。
力関係は予想通りで、リードの取っ手が手から外れてしまいました。

あ!待って!

そう思ったのも束の間、かれはダッシュで走り出しました。
もう必死で追いかけました。

夜の大学通り、酔っ払いが必死で犬を追いかける図。

周りはどんな目で見ていたのでしょうか…
50m先でようやくかれを確保。
その時にはもう、酔いはすっかり覚めていました。
以来、リードは襷掛けタイプにしています。

襷掛けタイプだとリードは多少短くなり、かれにとって不自由かもしれませんが、散歩で草むらの匂いを嗅ぐ犬にはお構いなしのようです。

時は戻って、朝の散歩道。
ああ、会社行きたくないな。
こんな春の晴れた日はいつも思いますが、
かれを体で引っ張り、家に戻るのでした。

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昨日の音声配信。
詩的表現の回文を15年創作し続けたコジヤコジさんの個展の話題が東京新聞記事に載っていたので紹介しています。
毎日コツコツと続けた回文詩。
尊敬します。
私もそんなふうにnoteが続くといいなと思います。

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