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ユニクロ世界1位に。1999年に出した新聞広告にすべての秘密があったと思う。

企業ステートメントに電話番号を入れる企業が今まであっただろうか?

ユニクロでは、製品を自社で企画開発し、自社で生産管理し、自社で流通から販売までを行なっています。私たちは、このシステムに改良を重ね、よりシンプルにして様々なコストを抑えることで、市場最低価格をめざしています。そしてその過程で品質を犠牲にすることは、絶対にありません。私たちは、あらゆる人が着ることができる「カジュアル」を信じています。「カジュアル」は、年齢も性別も選びません。国籍や職業や学歴など、人間を区別してきたあらゆるものを超える、みんなの服です。服はシンプルでいい。スタイルは、着る人自身が持っていればいいと思うのです。ユニクロは、現在全国に368店。いつきても欲しいものがある「コンビニエンス」をめざしています。お近くの店はフリーダイヤル0120−09−0296でお問い合わせ下さい。私たちはこの7月、年間総売上高1000億円を達成しました。山口県山口市大字佐山から、世界一カジュアルウェア企業になるという夢をもっています。きっと、なります。

ユニクロを運営するファーストリテイリングが
1999年に出した新聞広告です。

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実際に作ってみたら、死ぬほど難しかった

ゴルフブランドを立ち上げるいま、
ステートメントを作ろうとしています。

広告業界の売れっ子クリエイティブと二人で
やっきになって思考錯誤文章を作っても、
クオリティーはまだまだ。

夢を託そうとすると、平易な言葉になり
できない約束をしてしまう。

短い文章に具体的根拠が入らない。

思っていた何倍も難しい。

気迫さえ感じる最強の「宣言」

ユニクロのステートメントを見ると感動しました。

高品質なものを最低価格で売る約束。
裏付けと、努力、揺るがない意志。
唯一無二の価値と目指すスタイル、その理由。
実際に1000億円を既に売り上げており高まる期待感。
電話番号をのせる本気度。
世界一にきっとなる、という前向きな自信に満ちた夢。

美術作品可能かのように秀逸です。
この頃からすでに完成されているのです。

アパレル業界の価格破壊をしたユニクロ。

昨年ついに時価総額がアパレル世界首位になりました。

ユニクロがZARAを逆転したのです。

ステートメントを見事に有言実行してみせました。

なぜそれほどの偉業が成せたのか?

もしかしたらステートメントがなかったら
できていなかったのではないかと思いました。

ステートメントにより、
自分たちの存在、価値、ゴールが
明確に設定された。

全社員の指針ができ、
足並みを揃えて一丸となれた。

この魂溢れるステートメントが
ユニクロを目指すべき道へ最短で
導いてくれたのかもしれません。

私も、ベストを尽くして、
想いを言葉に落とし込み、
真っ直ぐで正直な、
魂のこもったステートメントを作りたいです。

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