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羽衣の裾

私は羽衣が欲しい
もしくは鳥のふわふわした羽で編まれたヴェール

纏うだけでふわりと宙へ舞い上がる
もしくは海の一番底へと潜っていける

私の魂は決して何物にも囚われていなかったのだと
思い出すため

自由で快活な妖精
いたずら
永遠の少年
海の泡のような笑い声
古の水の精

私は水辺にいる
風と蝶と踊る
私が踊ると風が踊る
水が流れる

生命のそのもの
生命の愛
生命の歓びそのもの

かつての祖先から
ここまで繋げてきた女の性というもの

私は
大地に口づけを
愛撫を
灯をもたらすために来た

天の底から
地の底から

愛するあなたに逢うために
ここに来ました


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