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今は、子どもたちにできることを考えます。

新型コロナウイルスの影響で、学校が突然休校になりました。
休校自体はやむを得ない判断とも思いますが、木曜の夜に突然、月曜からの休校要請というのは無茶だったのではないかと私は思っています。
いくらなんでも学校が大変すぎるし、働く親御さんたちもどうしたらいいのかパニックになったことでしょう。「塾どうしよう!」「子どもたちどうなるの?」と私でも軽くパニックになりましたから。
何より、突然3週間分の勉強時間、学校で過ごす時間を奪われた子たちが気の毒でなりません。

こんなに突然になってしまった経緯については批判をしたいと思いますが、ただ、こうなってしまった以上今できることは何かと考えて動くことも大切だと思っています。

仕事を休めず、子どもを家に一人にしなくてはならない親御さん。
日中、小さなきょうだいたちのお世話をしながら過ごすことになるお兄ちゃんお姉ちゃん。
子どものお昼ごはん代や家の水道光熱費が上がることで、今月苦しい思いをすることになる家もあるはずです。
親とうまくいかず、家がつらいという子どもは、この事態でさらに状況が悪化することもあるかもしれません。
子育てに大きな不安や悩みを抱えている親御さんにとっても、さらにつらい状況になっているかもしれません。

教育について考えてみると、通っている塾の自習室などを使える子や、塾のネット授業を受けられる子たちと、塾に通えず、家にPC・スマホやネット環境もないという子たちとでは、差が出てしまうことでしょう。
学校からじゅうぶんに宿題が出されていたらまだいいかもしれませんが、小さなきょうだいたちのお世話をすることになった子や、家事を頑張る子たち、勉強机や辞書がない子たちなど、家で勉強するのが難しい子たちもいます。図書館も閉鎖してしまって、お金がかからず勉強しに行けるところもありません。

きっと、この1カ月は、今まであった格差が一層ひらいてしまう1カ月になるのではないかなと私は考えています。嫌な想像です。

であるならば、できることをやるしかないですね。

私が運営する無料塾の場合は、生徒たちやその家庭にできることとして、こんなことを考えました。
・食材の配付
Amazonほしいものリストを使って食材のご寄付を募りました。すぐにたくさん集まったので、生徒たちに順次渡していきます。大変な思いをされている親御さんたちに、少しでもラクになってもらえればと思っています。
・自宅開放
今までも受験生向けにやっていましたが、一度に2人までといった条件をつけて、我が家にある塾専用の部屋で勉強をしたり、本を読んだりして過ごしてもらえるようにします。
・本の貸出
塾のボランティアスタッフたちが面白いと思った本を集めて、生徒たちに貸出を行います。また、生徒がYoutubeで「俺のオススメ本」を紹介する予定。

あとは、LINEが使える子はLINEで常時勉強の質問を受け付けたり、問題集がほしい子には渡したりということですが、まあ……今のところ自ら「勉強したい!」と申し出てくる子はいませんね(笑)。
塾としてもお休みの間に宿題を出しましたが、なるべくハードルの低いものにしました。俳句3句をつくることと、日本地図を覚えること(中3でもあまり覚えていない、という子も多いのです)。

私がお手伝いをしている子ども食堂のほうもお休みになってしまい、次回の予定も未定の状態ですが、こちらの代表さんは子どもたちを集めて公園で遊ぶ、プレーパークの運営もしています。このプレーパークは中止せずやるとのことなので、外で大人たちの目がある中、子どもたちはのびのび過ごせることでしょう。

子ども食堂や無料塾は、ここでムリをしてやってしまって「万が一、感染が起こったら」と思うと、とても不安だと思います。子どもたちの大切な場所としてなるべく動きたいと思っても、その判断ができない団体も多くあります。私もその一人です。
こうした場所で感染が起こってニュースになってしまったら、他の団体にも多大なる影響があるはずです。

でも、そんな中でも「何かできることはないか」と考えて、動いている団体、動いている人はたくさんいます。
今は、近くに住んでいる子、ご近所のご家庭が「もしかしたら困っているかも」と思っておくことは、とても大事なことじゃないかなと思います。
ちょっとしたことでも、何かできることがあるかもしれません。
私は週末、近所に住む友達にトイレットペーパーを1個あげましたが、そういうことでも「助かった」と思う家庭はたくさんあるはずです。
ちょっと声をかけるだけで、張り詰めた気持ちが和らぐという人もいるかもしれません。私は、よく行くコンビニの店員さんと「大変ですよねぇ」と言葉を交わしただけで、ちょっと和みました。
本当に、ちょっとしたことでも、何かいつもよりもできることはないのか考えること。この気持ちで、1日1日を過ごしたいと思っています。

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