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子ども食堂や無料塾のネットワークでできること

近年、子ども食堂や無料塾などが増えてきて、そのネットワークも徐々につくられてきています。

昨日は、八王子食堂ネットワークが主催する「子ども食堂見本市」が開催されました。こちらには子ども食堂を運営する団体だけでなく、無料塾もいくつかブースを出したり、登壇してお話をしたりされたそうです(無料塾本の販売も行われました!)。
私が活動している区でも、社会福祉協議会を中心にした子ども食堂と学習支援団体のネットワークがあり、一覧をマップで見られるリーフレットを毎年公立の小中学校に配ったり、定期的に集まって情報・意見交換をしたりしています。社協に集まる文房具や食材などのご寄付を、必要な団体で分け合ったりもしています。
子ども食堂と無料塾とがつながりを持っておくことにはいくつかメリットがあります。

●子ども食堂に来ている子が、必要に応じて無料塾を紹介してもらえる
●子ども食堂への食材ご寄付を、無料塾の生徒にもシェアできる
●無料塾の生徒たちも子ども食堂に参加して、みんなでごはんを食べたりお手伝いをしたりできる(子どもも地域で活躍の場を作れる)
●食堂と無料塾など、複数の団体に子どもたちが来ることで、地域の多くの人で子どもたちを見守ることができる

私も、無料塾運営のほかに子ども食堂の広報活動を手伝っているので、この良さをとても実感しています。今見ている生徒の中には、子ども食堂で知り合った子もいますし、生徒たちを子ども食堂につれていくと、とても楽しそうに小さい子たちと遊んだり掃除をしたりとお手伝いをしてくれます。
無料塾に通う生徒が子ども食堂で嬉々としてお手伝いをしている姿を見ると、誰かの役に立つことが、子どもたちにとっても自信につながったりするんだろうなぁと思います。

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(写真:子ども食堂で小さい子たちに折り紙を教えるうちの生徒たち。あと、トップの写真は、同じ食堂のお菓子プレゼントブースを生徒たちがお手伝いしてくれたときのもの)

こうした地域ごとのネットワークのほかに、子ども食堂にも無料塾にも全国的なネットワークもできてきています。
無料塾の場合は、民間ボランティア団体が集まり年に一度、名古屋で全国シンポジウムを開催。まだ15団体前後しか集まりませんが、無料塾が共通して抱える課題を相談しあったり、新しい取り組みの模索をしたりと有意義な会になっています。シンポジウムの他にも、SNSなどを使って多くの無料塾運営者たちがつながっています。そこでは、問題集など物資の譲り合いや、新しく立ち上がった団体へのアドバイスなど、日々いろんなやりとりがされています。

最近は、こうしたネットワークもうまく使いながら、もっと無料塾の認知度を高めたり、活動を広げたりできないかということを考えています。
一団体だけが声を上げるよりも、いろんな団体があって、いろんな思いでやっているということが伝わっていけば、モデルも多様に見せることができますし、「自分もやってみよう」という人も増えていくのではと。

ただ……団体同士で関わっていると、ときどきこんなこともあります。
「うちのやり方が正しい」「うちのほうが素晴らしい」と競争意識が出てくる、ということです。マジで無意味です。
正直に言うと、私もときどきそういうことを思ってしまうことがあります。「うちのほうが全然いいよね!」って。でも、マジでよくない。やめろ私。
自分は自分がやれることを、やれるだけやればいい。他と比べてどうしなきゃいけないということはありません。商売じゃないんだから。
そういう雰囲気で絡まれて、ちょっとだけ活動を否定されることもありますし、「あんたんとこはやりすぎで、無料塾を立ち上げるハードルが上がるから、あんまり広報しないで〜」的なご指摘を頂くことも。一瞬「はぁ?」と思いますが自分も同じ穴のムジナなので、「すまんかった」「でも自分は自分にやれることをやる。それだけなんだ」と気にしないようにしています。
競ってつぶしあうのではなく、広げることが大事! そこだけは忘れないようにしたいなと思います。

そんなことも気にしながら……この冬は、本を発売したり、ネットワークを使った「お守りプロジェクト」(地域の無料塾生徒たちに、全国からお守りのご寄付で応援する企画)をやったり、春のイベントを考えたりと、いろいろ動いております。

子ども食堂や無料塾のネットワークで「こんなことができるんじゃない?」というアイデアがあったら、どんどん動いていきたい。アイデアある人ぜひ教えてください!

※書籍も好評発売中!よろしくです!


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