Episode 5 カンボジアの工場での発見・ソーシャルビジネスという考え

Episode4に続き今回もカンボジア滞在中の出来事です。
カンボジア滞在中、そして前回のインド滞在中に感じたのは、途上国(東南アジア)の人々は決して日本で語られえるようなかわいそうというイメージではなく、貧しいかもしれないけれど、私がであった多くの人は日本よりもはるかに幸せそうに、楽しそうにイキイキと暮らしているということ。


もし本当にそうだとしたら私がやりたい国際協力は何なんだろうか?
国際協力をやって日本のように発展した国にするお手伝いをすることが本当に正しいことなんだろうか?

そんなギャップを心の中に感じながら、私はある日本人起業家の元を訪れました。
この方の行われている活動を少しだけご紹介します。

カンボジアは日本のようなごみの廃棄処分場がありません。
そのため、首都などで廃棄されたごみはそのまま離れた場所に運ばれます。
そのようなごみの運ばれる村は「ごみ村」とも呼ばれます。
「ごみ村」では住民の一部の人は運ばれてきたごみの中から、ペットボトルや金物などお金になるものを集め、それを売ります。
ごみの中にはガラスや使用済みの注射等もあり大変危険です。
また、ひどい悪臭の中での劣悪な労働環境も大きな問題です。
(下の写真は訪れたごみ山の様子です。)
画像1

そこで日本人起業家のかたはごみ山で働いていた女性を雇い、本来廃棄されるバナナの皮の繊維でポーチを作っています。


この日本人起業家の方の第一印象は、、なんとなく怖い!(仏頂面というやつ?)
しかも本業であるごみ山での活動以外にもサッカー選手をやっていたり、、となんとなく読めない人。
私のイメージの中での国際協力に携わる人のイメージは、優しく明るく元気なイメージだったので私のイメージとは違うその方に驚きました。
そして、そんな彼が言ったのは
「自分は途上国の人を助けたくてこの活動をやっているのではなくて、東南アジアが好きだからやっている。」
ということ。そして、
「自分のためでは無くて、誰かのためにやっているという人ほど続かない。心が折れてしまう人が多い。」
ということ。

国際協力=現地の人のためにやること、と感じてて、でも現地の人のために国際協力をやることはいいことなのか、、?そんな悩みを抱えていた、私にとってこの方の言った自分のため、好きだからやる!という言葉がとても腑に落ちました。

私は東南アジアが大好きで東南アジアで生活している現地の人も大好き、そんな人と一緒にビジネスとして、現地に残るような活動をしたい。

そんな思いが私のなかに芽生えるようになりました。


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