書くということ

先日からちまちま書き進めていた物語が、やっと一章を終えました。現在28000字。書きすぎているところも、説明が足りていなさそうな部分もありますが、今後の物語の流れをみて、そのあたりは修正していこうかと。

さて、まずは誤字脱字、文章チェックしてくださっている友人方、本当にありがとうございます。
私はめざとい方なので、自分で気づく部分もあるのですが、それでも誤字脱字というのは生まれてしまうもので、非常にありがたく思っています。
そして、続きを読みたい、や、早く書いて、という声が、私に程よい圧力をかけてくれます。書き切るんだぞ、と。
数人に読んでもらっているのは、誤字脱字を見つけて欲しいこともありますが、そもそも私の物語が、魅力的に映るのかを知りたい、ということもあります。面白いと言ってくださったり、キャラクターの魅力を語ってくれたりすると、報われるなぁという気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

さて、物語を書きながら、不思議な体験をしています。
文字に起こす前はどうしても朧げだった世界が、キャラクター達によって引っ張られているような感覚です。
頭の中で思い描いていた人が、いざ文字に起こすと、思っていたよりお茶目な人だったり。
一見必要のなさそうな部分をつらつらと、不思議に思いながら書いていると、重要な手掛かりであることが分かったり。
私が書いているはずなのに、その世界の知らなかった事実が書き上げられていくのを見て、よく小説家の方々の言う、「キャラクターが勝手に動く」ということを、体験したような気持ちになっています。

一つ、友人の感想の中で、引っかかった表現がありました。『ファンタジーは書けないから、自分で世界を立ち上げるってすごい』という言葉です。
嬉しいと思いつつ、私はむしろファンタジーしか書けないだろうと思うので、彼女とは、物語を書くときの始め方から全く違うんだろうと感じます。
そして、私は世界を立ち上げている、という感覚がありません。
主人公が浮かんで、彼女の背景を少しずつ探ります。そうしていくうちに彼女の生きる世界が見えてきて、何が起きていて、彼女が何を成さねばならないのかを理解するのです。
物語を作っている、というより、その世界の歴史を紐解いている、という感覚に近いです。だから、書きながら知らない設定が出てくるし、沢山の矛盾にぶつかります。その矛盾はそのままその世界の矛盾なので、また彼女らに問いかけながら、世界の歴史を知っていきます。こういうことの繰り返しを、ずっとやっています。

一章を終えて、矛盾が多いなと思います。指摘された部分もあったし、指摘されなかった部分もありました。回収しないといけないのですが、二章の全貌が見えません。そして、なんとなくこの世界がどこに向かうのかは知っているのですが、歴史の詳細が見えずにいます。泣きそう。

とりあえず、書き進めることにします。多分、彼女らが教えてくれるはずなので。本当に壁にぶち当たったら、丸二年くらいまた休みましょうかね。



ももこ

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