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濃~いレアチーズケーキと言えば、ここです!

 毎回、小説の中に「甘いもん」を登場させます。
その際、自分に厳しく課していることがあります。
それは、
「食べたことのある物しか書かない」
ことです。
さらに、もう一つ。
「美味しい~!」
と、思った物しか書かないように努めています。
「甘いもん」は嗜好品の一つですから、相性や好みが合わないこともあります。どんなに有名でも、どんなに行列ができるお店でも、たまたま私の個人の好みと合わないということもあります。
 
小説「京都祇園もも吉庵のあまから帖」はフィクションです。
主人公の「もも吉」にはモデルがいますが、ストーリーは99%私が創作したものです。
でも、小説の中に登場するスイーツやカフェを、私の「お気に入りの」お店に限ることで、京都の街のリアリティを少しでも読者の皆さんに楽しんでいただけたらと考えています。
 
ありがたいことに、「京都祇園もも吉」の文庫本を手にして、小説にゆかりの寺社やスイーツをぶらりと巡って下さる方がいらっしゃると耳にしました。
なんともうれしい!
ますます、私の「お気に入り」のお店を紹介したくなるのでした。
 
さて、そんなオススメスイーツの一つが、
フランソワ喫茶室の「レアチーズケーキ」です。
ドーン!
と、まるで白い岩石のようなブロックがお皿の上に鎮座します。
その上に、ベリーソースが、雪崩のようにかかっている。
一言で、味を表現するなら、
「あ~なんて濃厚なんだ」
に尽きます。
 
昭和9年創業。
豪華客船のホールをイメージしたイタリアバロック様式の内装で、国の登録有形文化財に指定されています。
かの藤田嗣治画伯も通ったとか。
 
7巻では、ちらりとラストシーンに登場します。
「濃厚」がお好みの方は、ぜひ!ぜひ!

 

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