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台湾の郷土料理ータカナスープ

こんにちは、台湾人のももかです。

先日、台北のスーパーに行ったとき、つい日本からの「高菜漬け」を見つけました。

独特な辛味やすこしのほろ苦さに慣れられない人もあいるし、それだけあって気に入る人もいるんですよね。

台湾で、「タカナ」という野菜もあるんですけど、漬けてもなく、直接料理することも多く、冬の旬食材の一つとも言えます。

新鮮なタカナ

鶏肉(普通はもも肉)とか、カモ肉とか、時にはラム肉も使い、新鮮なタカナやショウガと一緒にスープを作ります。

ショウガが入っているので、スープを飲んだら体がすぐ暖かくなるんですよ。

脂っこい肉がタカナと一緒にスープに煮たら、あのほろ苦さに交じって、すごい味になれますよ。

中国語で「芥菜雞湯(ジェチァイジータン)」や「刈菜雞湯(グァチァイジータン)」と呼ばれて、私の大好物なんです。

「芥菜」→タカナの中国語
「刈菜」→タカナの台湾語
「雞」→鶏(肉)
「湯」→スープ

鶏肉ではなく、カモ肉やラム肉などを使って作られたものは「芥菜鴨肉湯(ジェチァイ.イァーロウタン)」あるいは「芥菜羊肉湯(ジェチァイ.イァンロウタン)」で呼ばられます。

鶏肉のバージョンのレシピを紹介させていただきまーす!

材料
タカナ  1コ
鶏モモ肉 600グラム
ショウガ 30グラム
ニンニク 2~3かけ
水    1200ミリリットル
油    少々
塩    適量
米酒(みーちゅう)※ 大ざし1

※「米酒」は台湾の蒸留酒で、名前の通り米から作られた料理酒です。日本で買いづらいかもしれませんで、辛口の日本酒で替わっても大丈夫と思います。

オプション(味が深くなろうけど、なくても構いません):
ハマグリ 10~15コ
シイタケ 3コ
ほんだし 小ざし1~2

豆知識:
「ほんだし」の中国語訳は「烹大師(ポンダーシ)」で、発音がちょっと違うに見えますよね。
けど、中国語の料理(する)は「烹飪(ポンレン)」と書かれていて、響きが似ていて、さらに料理のイメージも含まれてるので、「烹大師」となりました。

全体で見れば、「烹大師」は「料理のマスター」の意味ですよ!

作り方
① ショウガとニンニクをそぎ切っておく。
② タカナを洗い、約3cm長さに切り、茎と葉に分ける。
③ 土鍋の中に残った水分を乾かし、中火にかける。油を鍋にひき、すこし熱くなったらニンニクを入れる。ニンニクの香りが出ってきた際に、鶏肉は入れ、皮目から焼き色が付くまで焼く。

※ 鶏皮の中に多くの脂が含まれているので、
油の量は控えてあるいは使わない方がいいと思います。

④ 鍋の内縁から米酒(日本酒)をかけ、酒の匂いがほとんど逸らした時、水をかけ、ショウガも入れる。
⑤ あくをすくい、弱火で30分まで煮込む。

~ スープを煮込みながら、タカナを用意する。~
⑥ 冷水を用意しておき、切られたタカナを茎20秒、葉10秒でさゆに茹でたら、冷水に浸ける。

※ さゆの中にすでに塩をかければ、タカナの苦さが除きやすくなりますよ。
※ 長時間に煮たら、タカナが黄色くなっちゃったから、冷水に浸ける。

⑦ 30分あと、鶏肉のスープができた時、茹でられたタカナを入れ、蓋を開けたまま5分ぐらい煮る。しょっぱいが足りなかったら少し塩をかける。

※ 蓋をしながら煮たら、タカナが黄色くなりやすいので、ぜひ注意してくださいよ。
※ タカナの茹でたお湯は多くの苦さが残っているので、スープに使わない方がいいでしょう。

台湾で「芥菜(ジェチァイ)」と呼ばれるタカナがもう一つ名前があって、それは「長年菜(チァンニイァンチァイ)」です。

1年間に家を離れて働いていた人々がついに家に戻って、家族とみんな一緒にこのタカナを食べられて、春節の食卓にもよく見られますよ。

一家団欒、長生き、平安などの祈りも含まれていて、意味深い野菜でしょう。


では、今回の紹介はこれで終わります。
どうでしょうか。少し試してみたくなったら幸いです。

いま日本語を勉強していて、練習しながら台湾のあるあるを皆さんに紹介しようと思って、この記事を書きました。

今後もこのような台湾について話しをしたいと思って、また次回によろしくお願いします。

何か質問や話したいことがあったら是非コメントしてくださいよ。
楽しみ待っています(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)


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