「逆ソクラテス」 伊坂幸太郎
『短編少年』収録、伊坂幸太郎著「逆ソクラテス」。あの「無知の知」のソクラテスの逆の意です。知らないくせに知ったかぶりをし、自分が正しいと信じて疑わず、みんなに自分の価値観を押し付けようとしたり、見下したりするような人物を、「逆ソクラテス」と表現しています。主人公の「僕」は小学校6年生。転校生の安斎は主人公の「僕(加賀)」に、「どこにだって、何かを決めつけたり、押し付けたりする人間はいるが、そういう人に負けない裏技がある」と言います。
「で、そういう奴らに負けない方法があるん