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イラストレーターのAtoZ絵の販売額

久々に個展があるという事もあり、自分の絵の値段に頭を悩ませていました。という事で絵に付ける値段について投稿しようと思います。

いつか展示をして絵を販売したいと思っている方は、いくらにすればいいのか悩むのではないのでしょうか。挿絵の仕事のように1点3000、5000円というように相場が決まっていませんし、また違う感覚なのは確かです。

1.絵の所有権を売る

絵を売るってそもそもどういう事かというと、イラストの仕事は使用料を頂いていますが、絵を販売するというのは所有権を売るという事です。基本的に著作権は作者にあるので、購入者は鑑賞目的での購入、好きに絵をプリントしたりはできません。

2.ギャラリーはどこがいい?

ギャラリーには大きく分けて企画ギャラリー、貸しギャラリーの2つの種類があります。

・企画ギャラリー
大体の企画ギャラリーは売り上げの50%がギャラリーの取り分になります。その代わり、ギャラリー代はない、イベントの出展料などはギャラリー持ちです。販売価格も決めてくれる場合が多いです。

・貸しギャラリー
1~2週間を作家に貸して、その期間のギャラリー代を払います。大阪で1週間6万円~、東京で1週間10万~というのが相場です。ギャラリー代とは別に、売り上げの20~30%を取るところもあります。販売価格は自分で決める事が多いです。

その他にカフェギャラリーなど安価な条件で展示できるところもあります。どこも審査があると思うので、自分で展示してみたいギャラリーを探して聞いてみるのが一番です。

3.絵の値段

私は専門学校を卒業してすぐに、企画ギャラリーの所属作家として絵を売っていました。参考までに、最初はキャンバス0号サイズ(179×139mm)を1万円くらいで、サイズの大きさに応じた値段設定がされていました。
キャンバスより紙の方が保存が難しいので、紙で同じサイズでもキャンバス価格より安くなる事が多いです。

2009年から画家の活動を始め、徐々に値段を上げて価値を高めていきました。作家暦や受賞、作品の売れ行きで決めます。私の場合は6号サイズ(409×318mm)40.000円が→3年後には55.000円という感じ。

価格が上がる以前から買ってくださっていたコレクターさんにすれば徐々に価値が上がっていく事はうれしい事だと思います。
しかし、価値が上がるという事は安いから買うという人はいなくなり、本当のファンでなければ購入が難しくなってゆきます。そして、一度上がった価格は下げる事ができません。高めた価値を下げる事になってしまいますから。最初は手に取りやすい値段から始めるのがベターだと思います。

4.絵を買ってみる

一度好きな作家さんの絵を買う気で見てみるといいと思います。
絵を買うということは、生活においてそこまで必要な事ではありません。
しかし、作家さんが実際に描いていた跡、その絵に込める想いなど、1点ものが自分の物になるという幸福感は何にも代えられないと思います。

実際に私も、何点か好きな作家さんの作品を購入しています。
どんな絵でどんな価格だったら買おうと思うか、それに比べて自分の絵はどうなのか。とても勉強になります。
ドローイング(下描き程度の絵)などは1万以下で売ってる作家さんも多いです。手に出せない価格ではないと思います。

5.まとめ

絵の価格の相談にも乗ってくれる所もあるので、まずは自分に合いそうなギャラリーを探す。好きな作家さんの展覧会に足を運んでみる。自分の絵がいくらなら売れそうか考える。実際に販売して経験を積む。

コロナの影響でなかなか外に出かけることが難しい世の中になってしまいましたが、マスクをして安全な間隔をとってギャラリーに足を運んでみてくださいね。

よろしければ私の個展にも遊びに来てください。
一部の作品の値段も公開しています。展示の前から値段がわかっていた方がお客さん的にはいいのでは?と思い、実験的に公開しました。そちらも是非参考にして下さい。

詳細 
https://note.com/momoirone/n/n282c5b005d3c


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