自分を抱きしめてみる
人間の抱えるすべての悩みは、対人関係の悩みであるとアドラー先生がおっしゃいます。
人間関係はめんどくさいしわずらわしいことが多いのですが、他者が存在しなければ、悩みもないかわりに喜びも味わえません。
孤独を味わうのですら、「私を疎外する他者」の存在があってはじめて孤独が実感できるわけですから、それはもう観念しなければなりません。
そうであるならば、人間関係をいかにスムーズにストレスなく築けるかを考えた方が早いですね。抗わないことに決めました。
わたしの場合、まわりに気を使いすぎてしんどくなってしまうから、好んで孤独を選んでいました。
けれど無理のない感じで、他者とかかわれる方法や考え方を探し実践していきたいと思っています。
『タテをヨコにする』とは、人間関係のお話です。
タテの関係とは、上司や部下、親子関係、勝ち負けといった他者との競争の世界をもさしています。
そしてヨコの関係とは、友人や恋人など、上下関係がなく対等な関係をあらわします。
幸せでいるためには、他者と比べない生き方が大事なんだということを学んだいま、比べないでいるためには、同じ視点で物事をキャッチし、共感、共存していく姿勢が大切なんだと感じています。
ですから、白黒思考や、勝ち負け思考で物事を捉えてしまうことは、タテの関係を意識した生き方になっていることだと気づけたのです。
モノゴトは多面的であって、どちらかに判断することは、自らを苦しめることになるんだと感じています。
実際の判断は、決めつけや思い込みによるものだったりします。
わたしたちは物事をわかったような気になっているけれども、実は全体の一部しか見えていないことを理解しなければならないのです。
勝ち負け思考でいると、勝った時は優越感に浸れるかもしれませんが、負ければ劣等感を生み出し苦しんでしまうことになります。
劣等感が勝ち負け思考の土台となっていることに危機感を覚え、改善が必要だと感じました。
劣等感から脱却して、ヨコ型思考の人間関係を育てるには、そのままの自分を愛してあげることが大切です。
がんばった私だけではなく、何もしていなくても存在している私をまるごと愛してあげること。要するに自己受容してあげることが大切なんだと思います。
人と比べないで、まるごとの自分を愛してあげれば、他者へも愛を注げるようになってくると思っています。
自分の存在をまるごと愛してあげれば、劣等感という執着から解放され、さらさらと流れつづける小川のように苦しみを残さないで生きていけるようになるでしょう。
そう信じています。
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