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#425 バス事業を規制緩和による悲劇

バス事業の規制緩和により、新規参入のバス会社などが多数増えてきた
規制緩和されてからもうかなり年月が経っているが依然としてその規制緩和による交通事故などが起こっていることを忘れてはならない

特に高速バスがその例である
関越道で起こった高速バスの事故を思い出してほしい

もう十年もの年月が経ってしまったが依然として後遺症に悩まされている当時の助かった乗客たちの話が記事に掲載されていた

事故当時の悲惨な現場がフラッシュバックされ、日々の生活に支障をきたしているそうだ

明らかに規制緩和により価格競争に拍車がかかり、それを補うために安全というものがおろそかにしてしまった
どこの事業者もコストをカットするために高速道路を走る距離を短くしたり、1人の運転手で長い距離を走らせたりなどしていたことが原因である

この事故を機に規制緩和から少し規制の方に舵を切り始めた
1人の運転手が1日に走行できる距離などが制限されてきた

また1日に働ける時間を短くするなどの措置が取られた
ただ、それは本日的な解決になっていない

事業者もビジネスであり、営業利益を上げなければ会社として成り立たないため、国のガイドラインに沿ってやりたいのは山々だが、その通りやってしまうと利益がかなり少なくなってしまうのが現状である

かといって、利用料金を上げてしまうと、乗ってもらえる乗客が減ってしまう可能性があるため、利益と安全のバランスが取りにくくなっている

はたしてどのような規制緩和が正しかったのであろうか

大きな会社は赤字路線などを含めて全体として設けていけばいいが、小さな会社はそうはいかない
持っている路線が少ないため、どうしても利益の高い路線ばかり運転したがるが、そうなると既存の会社に悪影響を及ぼす

ある程度の競争は必要だが、それは十分な安全が確保された上での話であるので、その辺りの事をもう少し改善しなければまたこのような悲劇が起こってしまうため、注意が必要だ

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