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#407 揶揄された赤ちゃんポスト

もう15年も経ってしまっている
赤ちゃんポストという名称でかなり揶揄されていた
赤ちゃんを産んだにも関わらず、自分で育てることができないため、止むを得ず病院の一角に設けられた、コウノトリのゆりかごという小さな扉の向こうに預けるというシステム

先日、そこで育てられたある青年がついに告白した
自分がこの病院に預けられたということを

設立当初は赤ちゃんポストなどと呼ばれ、安易に赤ちゃんをそこに捨ててしまう親が増えるのではないかと否定的に報道されていた

ただ、実際に蓋を開けてみると、この15年で預けられた赤ちゃんは160名ほどであったことを考えるとそれほど安易に預けられるものではないと感じる

この施設が全国にまだ一つしかないということもあるが、それでも最後の砦として一定の役割を果たしていると思う

設立にあたって院長が何とかして、子供の遺棄を減らしたいという思いで設立した

そして、勇気を持って、自分がこの場所に預けられたことを告白し、その青年から出てくる言葉にはとても感動を受ける

そして彼は子ども食堂などを設立し、子供が安心して暮らせる社会を作るための貢献をしている

今ではほとんど報じられることはなくなったが、このことは、もっともっと全国的に周知しておく必要があると思う
そして、子育てに苦しんでいる親やこれから生まれてくる子供を持つ親が何かあった時の最後のお助け窓口として相談するというのも有効ではないだろうか

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