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読書感想文『あなたの愛人の名前は』島本理生著

6編からなる恋愛短編集です。

正直、このタイトルはちょっと大げさというか盛り気味だと思うので、タイトルほど期待はしないほうがいいかも?

まぁ、読みやすいのは読みやすいし、内容もそれなりにしっかり描かれていると思います。

とにかく、この本を読んで私が思った。というか気づいたことがあります。

それは








女って勝手だな。

いや

私が勝手な女なのかもしれない。


ということです。

それまで、私はずっと女より男の方が勝手な生き物だと思ってました。

こっちの気持ちなんかおかまいなしに

告る。

匂わせる。

付き合ったら付き合ったで、会った時は好きだというくせに、連絡はしてこない。

結婚の約束もあいまい。

そのくせ、別れたくないと言う。


男って、ほんと勝手!

ってずっと、ずーーーーっと思ってました。

だけど、この本を読んで、

いや、女も勝手やん!

なんなら女の方が勝手かも?

と思いました。

なぜそう思ったのか?

たぶん、この本は、男性、女性、双方の目線で書かれているからだと思います。

そして、その目線で読んでみると、たしかに男性だったらそうだろうなと納得するところが多々ありました。私は。

逆に、女性のほうが、

お前、勝手やなぁと。

男性にあーしてほしい。

自分を1番に想ってほしい。

自分は相手のこと、これだけ想ってるのに。

これだけ尽くしているのに。

けど、それはどこまでいっても自分の都合である。

相手がいつ、それを望んだ?

好きだから好きだと言う。

会いたい時に会いたいと言う。

連絡したい時に連絡する。

なのに、女はそれ以上を求める。

それでいて、相手に迷惑かけるかもと

我慢までする。

そりゃ、めんどくさいわ。

うん。

このめんどくさい女って私なんだけどね。(苦笑)


この本を読んで、自分がどれだけめんどくさい女かわかったところで、じゃあ物分かりのいい、サッパリした女になれるかといえば、たぶん無理だと思う(苦笑)

ただ、少しでも男性側の気持ちや目線が理解できたことは良かったかなと思う。


恋愛に興味のある方は女性に限らず、男性も一読されることをおすすめします。


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