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朝7時、朝日を浴びて温かい朝食を食べよう。~免疫力を高める体内時計生活~

人間の体がもともと持っている免疫力は、
体内時計と密接にかかわっています。

免疫力を高めるためには、体内時計を整える生活習慣が基本。

そこで、免疫力を高めるライフスタイルの実践に役立つ
体内時計の整え方を、
東洋医学の視点でご紹介していきたいと思います。

今回は、目覚めの時間である
朝7~9時の過ごし方についてです🌅

朝7時、起きたら朝日を浴びて活動スイッチON!

生物は長い年月をかけ、
自然界で生き抜くために肉体を進化させてきました。

体内時計とは、そんな進化の過程で生まれたもので、
生物が地球の自転や公転による自然の変化に
適応して繁栄するため、
数億年かけて獲得した体のしくみなのだそうです。

つまり体内時計とは、
私たちの体にDNAレベルで刻まれた自然のリズム。

そして、その主導権を握るのは太陽です。

東洋医学には
「人間は自然の一部。体の中に自然がある」
という考え方があり、
太陽のリズムに合わせた生活を重視しています。

太陽が出ている時間を
「陽の時間」(太陽のように活動的になる時間)

太陽が沈んでいる時間を
「陰の時間」(月のように静かに休息する時間)
と考え、

・陽の時間には陽の行動(活動的に行動する)
・陰の時間には陰の行動(休息する、睡眠をとる)

をすることが、体内時計を整える基本とされています。

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朝7時は、この「陽の時間」が始まったばかり。
「これから気合を入れるぞ!」と、
活動スイッチをONにする時間です。

そして、
そのスイッチを入れるものこそ、太陽。
朝日を浴びることで、私たちのDNAに刻まれた
「体の中の自然」が目覚め、
活動スイッチがONになる
のです。

朝起きたら、朝日を浴びることを習慣にしてください。
窓を開けて、5分ぐらい朝日を浴びればOK。

体のリズムが自然のリズムと調和する瞬間です🌞

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朝食を食べないと胃腸が弱くなる理由

東洋医学では、7~9時は胃にエネルギーが集中する時間
いわれています。

寝ている間に胃腸は空っぽになるため、
朝起きたときは食べ物を最も消化吸収しやすい状態でもあります。

つまり、7~9時は胃が準備万端、
やる気満々のゴールデンタイム


にもかかわらず朝食を食べないとどうなるか・・・

胃は「なんだ、せっかく張り切ったけど頑張らなくていいんだ」と、
だんだんやる気をなくします。
一番能力を発揮できる時間に仕事をしなくなるので、
胃の能力そのものが低下してしまいます。

こうして胃のエネルギーが不足するようになり、
胃が弱くなってしまうのです。

胃のエネルギー低下と免疫力の関係とは?

胃が弱くなることは、
免疫力の低下にも深く関わります。

胃が消化したものは、

・気(き=エネルギー)
・血(けつ=血液)
・水(すい=体液)


という人体の3大物質の原料となります。

胃が弱くなるということは、
この3大物質、気・血・水の原料が
十分に作られなくなる
ということ。
それは、

・気の不足(=エネルギー不足 疲れ・風邪を引きやすいなど)
・血の不足(=血液の不足 貧血・冷えなど)
・水の不足(=潤い不足 のぼせ・めまい・不眠など)

などの症状を招くことにつながります。

つまり、朝食を食べないと、

胃腸が弱くなる

②人体の3大物質(気・血・水)が不足気味に

③虚弱体質になりやすい

という道をたどりやすいわけです。

特に気には、体を外敵から守る働きがあり、
気が不足することは
免疫力(防御力)の低下に直結します。

免疫力アップのためには
胃にエネルギーが集まる朝に
しっかり食事をとることが重要、というわけなのです。

朝食は温かいものを食べよう

朝食を食べている人のなかには、
スムージーや野菜ジュース、シリアル、
ヨーグルトなどが朝食という場合もあるかもしれません。

薬膳では、これらは朝食としておすすめしません。
いずれも胃を冷やしてしまうためです。

胃は、食べたものをドロドロにする臓器です。
この胃の活動にはが欠かせません。

私たちがカレーをつくるとき、
鍋で食材をグツグツと煮込むことで
トロトロのおいしいカレーに仕上げることができます。
加熱が足りないと食材が硬く、
うまみも足りないシャバシャバのカレーになっちゃいますね。

胃の消化活動もこれと同じです。

胃で飲食物を加熱することでドロドロになり、
気・血・水の原料が作られます。


そこに冷たい食べものや飲みものが入ると、
差し水のようになって胃の温度が下がり、
十分に加熱ができなくなります。
胃にも負担がかかります。

それは最終的に、
気・血・水の不足にもつながることに。

朝食は、温かく消化のいいものを食べましょう!

ちなみに「朝は食欲がない」という人は、
前の晩の夕食の時間が遅いか、食べすぎている可能性が。
夕食は腹八分目がいい、といわれます。
夕飯の時間や内容を少し見直してみると
いいかもしれませんね。


まとめ&おまけ

朝7~9時は、体内時計の始まりの時間。
活動スイッチをONにするために、
朝起きたら朝日を5分浴びましょう🌞

そして、できるだけ朝食を食べる
温かく消化のいいものがおすすめです。
この時間に胃をしっかり活動させることが
免疫力アップにとって重要なポイントです^^

おまけの話。
鼻の横から口元にかけて、
胃につながっているツボが多くあります。

胃が弱い人は、こうしたツボ周辺の気の流れが悪いため、
ほうれい線口元のたるみが目立つ傾向があるんです。

ほうれい線や口元のたるみが気になる人は、
7~9時に温かい朝ごはんを食べることを
習慣にしてみてください^^


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