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結婚ってなんだろう

momonagaです。
突然だけど私は近々離婚を控えています。4年の結婚生活でした。
私たちには子どもがいません。
お互い結婚前から子どもが欲しいことは伝え合っていて、将来の家族の話をするのはとても幸せな時間でした。でも私が体調を崩して、仕事も辞めたので子どものことは先送りに。

子どもがいたら何か変わっていたかな?
もしかしたら父親・母親としていいチームになることもできたのかもしれません。

もちろん、子どもがいることだけが結婚の幸せじゃない。この先も、この人と一番近くで支えあっていきたい、この人と一緒に生活したい。「家族」になりたい。いろんな思いがあってみなさん結婚をするのでしょう。
中には一緒に生活することだけが結婚の幸せじゃなかったりもします。事実婚、週末婚、単身赴任、その他の理由で距離をとっての別居婚。それぞれの夫婦にいろんな形の良い距離感での結婚の形がある。


結婚ってなんだったのでしょう?

過去形です。
私にとっての結婚とは?
運命を感じる人との出会い、そしてゴールイン!
憧れの花嫁さんになること、大好きな人と添い遂げられること、おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒にいれる大事な人ができること。
「ひとり」じゃなくなること。

ひとり旅が好きだったり、一人行動が好きだったり、「ひとり」でいることがそれほど不安なタイプではなかったのですが、なんだかんだこのままずっとひとりであることに対しては世間一般程度の焦りがありました。
アラサーになっても周りに自然な出会いがなかったので、婚活パーティーや婚活アプリも経験しました。(夫はそのアプリで出会ったひとです)

やっぱりパートナーができることは嬉しかった。
自分のことを徐々に開示していったり、逆に相手のことを知っていったり、付き合い始めはスピード感があって情報過多でめまぐるしいけど、自分のことを見て考えてくれている人がいる!という安心感や嬉しさはお付き合いの醍醐味です。

それが「ひとり」じゃなくなることなのでしょうか?日々のなんでもないことを共有しあったりおはようやおやすみを毎日のように言えたり。

それが結婚適齢期を過ぎるとなんとなく「結婚」「前提」の文字が頭によぎってくる。

パートナーがいるだけでも充分幸せだったのに、それでも物足りなくなって、一緒に暮らしたり結婚しようってなるのは何でなんでしょうね。

最初から週末婚や別居婚を前提とした結婚を選ぶ人もいるだろうけど、私は一緒にいたい人でした。
結婚にはやっぱり一緒に暮らして「家族」を作っていくイメージがついてくる人でした。

だから子どもがいる夫婦にとても憧れたし、母親にもなってみたかった。大好きな人と子育てがしてみたかった。大変なのはわかっています。それも含めて奮闘して「家族」になってみたかった。
私の結婚にはそんな夢が詰まっていました。


別居を選んで

前の記事に記したように、私は子どもを授かることがないまま夫と離れることにしました。原因はシンプルに言ってしまえば「性格・価値観の不一致」。

あと半年で私は35歳になります。
子どもがほしいなら今ここで諦めるべきではなかったかもしれません。もう少し頑張って、二人で子どもを持とうと思える日を待てたかもしれません。でも頑張れなかった。未来に授かれるか分からない子どものことより今現在の自分を守ることで精一杯でした。

夫は最初から同じ気持ちではありませんでした。
私が急にひとりで言い出した別居・離婚協議。動揺、抵抗、…当たり前です。私の心はもう数ヶ月前から壊れ始めていたけど、二人の間ではなんとかその時は修復できたと思っていて、でも気づいたら私がもう前にも後ろにも戻れない窮地の場所に立っていました。いつの間にか我慢やストレスのキャパシティを超えて、私には結婚生活のその先が見えなくなってしまっていました。


結婚=ゴールインじゃない

昔の自分には少なからずその感覚もありました。一人だけ、人生の伴侶として選んだ人との契約。ずっとふたりで支え合って生きていこう。もう一人じゃないよ。何かあった時にはお互いに助け合おう。一番近くで見守るから。

どんな結婚をした人にも、それぞれ物語があると思います。長く同棲生活をしていていざ!というタイミングで籍を入れた人たち、交際期間は短くとも運命的に電撃結婚をした人たち、たとえばお見合いで、まだお互いのことをあまりよくも知らないまま結婚した人たち。最初はそれでなんだかなーって感じていても年月を経て最愛の絆を育む夫婦もいるよね。

一概には言い切れないけど、結婚はやっぱり新しい人生のスタートなんだと思います。仕事のプロジェクトがスタートすれば、いつかどこかにはゴールがあるように、結婚もスタートをきればいつか終わりを迎える時が来る。それが、人生の終わりか、子育てが終わった時か、子育ての途中か、それぞれ何かのタイミングかは分からないけど。

ゴールイン!や花嫁姿に憧れていた昔の自分には見えていなかった、夫婦それぞれの形がたくさんあること、今なら分かる。


離婚という新たなスタート

ここまで、そりゃそうでしょ、くらいの稚拙な文章しか書いてこなかったことは自覚しています。でも離婚を目前にしてぐるぐるしている自分の感じることを吐露したかった。また自分の心の整理にnoteを使わせてもらいたかった。


離婚はやっぱり辛いです。
離婚は結婚の何倍も大変だというけれどそれをまさに実感しています。子どもがいない私たちはまだ手続きなどシンプルなのでしょうけど、それでも、一度一緒に育んできた生活を手放すこと、せっかく迎え入れてくれた義家族との別れ、結婚の際にお祝いの気持ちを寄せてくれた人たちへの申し訳なさ、結婚を通して新しく繋がった(私でいう夫側の)友人たちとの交流の断絶。失うものがたくさんあります。

もちろん夫との思い出も。

二人で築き上げてきた楽しみや趣味、お気に入りの場所、思い出の場所….それらが辛い思い出になってしまう。カップルでもそれは同じだろうけど、そこに行くと別れたパートナーのことを思い出してしまうから辛いっていう悲しみはどうしても付き纏うよね。

私にとっては、夫が教えてくれた音楽フェスやライブの楽しさ、交際から結婚式まで色々な思い出がある京都、あと逆に、いつか一緒に行きたいねと言っていた観光地などなど。ふたりで揃えていったキャンプの道具も、もう同じように二人で使うことが無いのかと思うと寂しいです。


私たち夫婦は今週来週でそれぞれ今の住まいを引っ越します。今までこの二人の生活が生涯が終わる時までずっと続くと当たり前に思っていたけど、そんなことはなかった。お互いに新しい生活がスタートします。

別居が決まってからは黙々とお互い荷物の整理をして、住み慣れた家を片付けてきたけど今週でほんとうにその生活が終わる。インテリア好きな私の要望に不満を持たず家づくりを任せてくれた夫のおかげで私好みのインテリアに囲まれて幸せな生活でした。

家の中のお気に入りを切り取った写真たち


新しい一人暮らしが始まろうとも、夫と暮らしたこの約5年(同棲含む)の家でのイメージが私の中にはずっとあると思います。
きっと忘れない。愛しい日々。


結局、結婚てなんだろう

今の時代、結婚することだけが幸せの形ではないけど、少なからず私に取っては夢や希望を形にするものでした。思っていたよりずーっと短く終わりを迎えてしまったけど。夫には申し訳ないけど結婚してよかったと思う。結婚、離婚を経験して新しい自分の人生がスタートする。今はそんな境地です。


私は二度目の結婚をすることがあるかな?
今は正直無の気持ちです。
新しい生活を自分の力でやり直していくことにいっぱいいっぱい。
結婚じゃなくても、いつか新しいパートナーに恵まれたり、ひとりで生きることを歩んだり。またやっぱり子どもがほしくなったり、そのことで焦ったり悩んだり、これからもたくさんの試練がある予想はできている…!

美談だけど、最愛の人を手放した、その経験は私を強くしてくれるはずです。


来週の引っ越しを経て、そして来月からバツイチとして新しい人生をスタートさせるmomonagaを生暖かい目で遠くから一瞬ずつでも応援してくれたらありがたいです。

読んでいただきありがとうございました。





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