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保育園入園準備 ~起床時間に注目~

2月が終わるのは早いですね。
そろそろ入園日をみすえて、生活リズムを整えていきましょう。
今日は起床時間に注目して書いてみます。

■ 起床時間 vs 就寝時間 

優先すべきは起床時間でしょうか。それとも就寝時間でしょうか。
答えは起床時間です。起床時間が生活リズムの起点になります。

そもそもパパとママが忙しい毎日を送っていると、大人のスケジュールが優先され、赤ちゃんはそれに合わせるパターンになりがちです。
実際、日本の赤ちゃんの睡眠時間は世界一短いと言われています。

しかし、赤ちゃんにとって睡眠は心身の成長に大きな影響を与えます

ここはひとつお子さんを中心に考えてみませんか。
まずは理想とする生活リズムを書き出してみましょう。
実際にその通りになるかは別としても、まずは理想のタイムスケジュールがあるといいですよね。

■ 算数で決める理想の生活リズム

保育園は非常に規則正しいスケジュールで動く場所です。
お子さんも体がなれれば、毎日同じことに安心するはずです。
おうちでは起床時間と就寝時間に気を配って生活リズムを整えてあげましょう。

1.起床時間を決める

起床時間は保育園の登園時間やご家族のスケジュールに左右されると思いますがそれでOKです。
毎日同じ時間に起きましょう。

2.必要な睡眠時間を確認する

これまで生後9ヵ月以降で夜通し(6~10時間程度)眠れていない場合は、専門家に相談しましょうとやんわり伝えていましたが、実は月齢別に夜通し寝ていてほしい目安の時間があります
一般的には生後6ヵ月以降、夜間授乳は必要ないと言われているので、夜通し寝てほしい時間の目安を記載します。

▼月齢別の夜通し寝てほしい時間の目安
 ・生後6ヵ月~:9~10時間
 ・生後9ヵ月~:10~11時間
 ・3歳~5歳 :10~13時間

愛波文ig→https://www.instagram.com/aya_aiba/

個人差はありますが、生後0~5ヵ月についてはまだ夜間も授乳が必要なので、夜通し寝ていないのが普通です。
なお、月齢別の昼夜の睡眠時間の合計については、こちらの記事をご覧ください。

月齢に合わせて夜通し寝られない場合は睡眠コンサルタントに相談しましょう。
「お子さんが寝られない=パパとママも寝られない」です。
睡眠は健康的な生活を送る上でとても重要なので、気になることがあればクリアにしておきましょう。

3.就寝時間を決める

最後に就寝時間を決めましょう。
就業時間やお迎え、夕飯の支度に寝る準備などあるかと思いますが、いろいろ考えると就寝時間は遅くなるだけなので、ここは算数で決めましょう。

「起床時間」ー「必要な睡眠時間」=「就寝時間」

例えば、わが家を例にとりましょう。

▼わが家の場合(1歳9ヵ月)
 ・起床時間 6時
 ・必要な睡眠時間 10~11時間
 ・就寝時間 19~20時(=6時ー10~11時間)

つまり、就寝時間は遅くとも20時ということになります。
お迎え時間を考えるとなかなか厳しいですね。。。
でも、わが家は現在12時間睡眠(7時起床、19時就寝)なので、睡眠時間は11時間はほしいところです。
そうなると19時就寝になるので、お迎え時間を含め調整しています。

みなさんもこんな早くに寝かせられないよ~、という感じでしょうか。
お忙しい毎日を送っていらっしゃるので、言うのは気がひけるのですが、お子さんの睡眠時間を確保してあげるのはパパとママの仕事です。


■ 土日はゆっくり寝ててOK?

平日は早起きして遅くまで働いたら、土日はゆっくり寝ていたいですよね~。
でも、これNGです。

少なくともお子さんは平日も土日も同じ時間に起きるようにしてください。
平日と土日で起床時間に差があると、週末から月曜日にかけてなんかダルくて体調が整わないという状態になります。

これはソーシャル・ジェットラグと呼ばれています。

分かりやすく言うと、シンガポールやオーストラリアに週末だけ弾丸旅行するイメージです。
時差は数時間しかないので一見すると大したことないのですが、月曜日の出勤時だるいですよね。
お子さんは時間も読めないですし、自分で食事時間や休憩時間を調整することもできないことを考慮すると、その負担は相当になると思います。

毎日同じ時間に起床する習慣を身につけ、お子さんの体調を整えてあげてください。


今日のぐっすりねんねポイント
 平日も週末も毎日同じ時間に起きて生活リズムを整えましょう。


参考文献
 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著
 『赤ちゃんと体内時計』三池 輝久 著
 Cross-cultural differences in infant and toddler sleep. Mindell J.A. Sadeh A. Wiegand B. How TH. Goh DYT. Sleep Med 2010;11:274-280


  • 赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。

  • 本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。

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