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アメリカ大統領選 その11 第1回ディベート 1

注目の第1回ディベートについて、トランプ支持派(共和党支持者には反トランプ派もいる)と反トランプ派(主として民主党支持層と一部の共和党支持者)の両方の評価と反応、さらに今後の大統領選の動向についての見解を以下まとめてみる。

主要な情報源は、90分間のディベートを私が見て私なりに感じたこと、保守系ネットメディアのRUMBLE、特にDan Bongino (注1)、Sean Hannity, Joe Pags showと各々の放送で紹介された、CNNを始め左翼メディアのディベート後の反応。

Dan Bongino (RUMBLE)

【1】ディベート前の両陣営の動向と思惑、注目すべき点
1. バイデン側の選挙参謀は、事前インタビューで、”トランプはディベート  ドタキャンするだろう”、と述べていた。
これはは、一言でいうと、3 on 1 (バイデン+CNN司会2人)対トランプ一人の、まさに孤軍奮闘の戦いになることをトランプ側は拒否するだろうとの思惑だった。ところがトランプ側がこの不利な戦いを認めたことから、”それならドタキャンして、いかにトランプ側に不利なしたてだったかを訴える作戦にでるはず、と見込んでいたものと推測される。

2. ディベートのルールは、
・舞台がアトランタCNN本社
・Jake Tapper, Dana BashのCNNの中でも反トランプの急先鋒である二人が司
 会
・無観客
・司会者が討論者のマイクON・OFFを操作
・リアルタイム放送ではなく、1分間のタイムラグをおく(CNNはバッファ
 リングかカット等のビデオ編集技術を使える、ということ。あきらかに、
 バイデンが言葉に詰まったり、最悪眠った場合に備えての事だと思う。)

3.バイデン氏のディベート前の行動
ディベート前に8日間顔を見せなかったが、キャンプデービッドにいたとのこと。かぜをひいて静養していた、と報道されているが、そもそもキャンプデービッドは、SPによって厳重に監視され隔離された環境であり、どこか人込みにでてかぜをうつされることはないはず。仮にかぜをひいたにしても、全米というより世界最高の医師団が常に大統領の健康管理をしているので、長引く事はなかった。

4.バイデン氏はキャンプデービッドで何をしていたか?
大統領には世界最高の医師団が、90分間のディベートに耐えられるように、何らかの薬品をバイデンに投与し、効果を確認し投与量を調整していた、と噂されていた。ネット保守派は、”レッドブル(栄養ドリンク)やコーヒーを大量に飲むのだろう”、と冗談っぽく皮肉っていた。

5.バイデン氏のここ最近の挙動
今年3月11日のバイデン氏の一般教書演説や最近の記者会見で、突然大声でどなり怒りをあらわにする奇怪な行動が目立ってきていた。これは薬品の過剰摂取の影響と疑われていた。また最近の記者会見で、政権内の最重要ポストの一つであるDHS(米国国土安全保障省)の長官の名前がどうしても思い出せない、という醜態をさらした。長官は保守派が蛇蝎のごとく忌み嫌うAlejandro Mayorkas(アレサンドロ・マヨーカス)その模様をビデオでみたが、当人のマヨーカス氏は見た目には微笑を浮かべていたが、お腹の中では、”こいつはダメだ”、とあきれ返っていたのではないかと思う。

6.トランプ側の思惑
”ディベート前のドラッグテストを要求したが、当然のことながらバイデン側はこれを拒否していた。これまでのバイデン氏の奇行から、ディベートが不利な仕立てであったとしても、バイデン氏は必ずボロを出すはず、と呼んでいたものと思う。

7.ディベートを見た後、トランプ氏の作戦は、2020年のディベートで戦闘的な姿勢をあらわにした時とは真逆に、バイデン氏の”認知症”をあぶりだすように、ドランプ死は”大人の対応”で、バイデン氏をあおる戦略だった、と
思った。

Sean Hannity (Rumble)


【2】ディベート後の民主党側の反応


CNNのディベート後のバイデン発言のファクトチェック(嘘まみれ徒の評価)

私の予測ははるかに超えて、各左翼メディアは一気にバイデン降ろしに走り出した。これまで嘘で固めたバイデン擁護プロパガンダを展開してきた左翼メディアの本陣のCNNが以下の具体例をあげて、バイデン氏がどれほどひどい嘘をついたのか非難した。

1.私が大統領の間は、米軍は誰一人殺されていない
  ⇒アフガニスタン撤退時に米兵13人が殺害され、数千人が現地に見捨て
  られた

2.糖尿病治療のインスリン注射は1回$15を最高費用にした
  ⇒最高$25

3.治療薬の負担額は最大$200に制限
  ⇒最大$2,000

4.国境は制御され不法移民は減ってきている
  ⇒バイデン政権下でおよそ10百万人が不法越境している

5.トランプ政権下で失業率は15%だった
  ⇒6.4%

6.トランプ大統領は社会保障を止めるといった
  ⇒言っていない

7.Trillionaires (数兆ドルの資産を持つもの)は8.2%の税率しか払ってない
  ⇒そもそもTrillionairesはいない バイデン氏は後で、billionairesと言い換
   えた。所得上位1%は所得税総額の40%を支払い、税率は25.7%
   以下の統計を参考 


8.トランプ大統領は、コロナ対策で”漂白剤”を飲むように勧めた
  ⇒ 言っていない。

9.国境警備隊組合は私を支持すると表明した
  ⇒ はっきりとバイデン氏を支持していなかったし今後も指示しないと
    書面で表明した


国境警備隊組合 はっきりさせるため、我々はバイデンを支持したことはないし今後も支持しない


【3】私のディベートを見た感想と予想外の民主党側の反応

私は、今度のディベートでも薬品の過剰投与で、今までのバイデン氏のように怒りをあらわにし、大声でどなりちらす、だろうと予測していた。皮肉ではなく、さすが世界最先端の医師団が調合した薬品(あくまで個人的な推測だが)投与と徹底したディベート練習で、”痴呆老人”としてはよくがんばった、と感じた。発言が嘘まみれなのは、今に始まった事ではなく、大統領報道官のクリン・ジャン・ピエール氏と同様に、嘘の上に嘘を重ねて答弁をしてきていた。

逆にトランプ氏がいつもの勢いがなく、妙に冷静で”大人の対応”に徹していた、と思った。トランプ氏が、バイデン氏に対して、”ゴルフで50ヤードも飛ばないだろう”とからかい、バイデン氏が、”私はハンディー6だった”。”いつでもゴルフ対決を受けて立つ”、と返した時、トランプ氏は苦笑を隠さず、”Let's not act like children." 「子供みたいな言い争いはやめよう”、と良識ある対応で、ポイントは重ねた。結局、トランプ氏は”勝てなかった”が、”バイデン氏を自滅”させた、と言えるのかもしれない。ディベート後の民主党、左翼メディアのパニック状態をみると、結果はトランプ氏側の作戦勝ちだったようだ。

ただ、分からないのは、なぜ左翼メディアが、”いつものバイデン氏”に対してこれだけパニックになり、”失望した”、”このままでは上院も下院も負ける”、と言い始めたのか?事実、ディベート翌日、バイデン氏はメディアインタビューに答えて、”ディベートはまずまずの出来だった”、”大統領選には出馬する”、と述べている。ただ、後で、”決めるまでまだ時間はある”、との発言もあった。

さらには、これまでの第1回ディベートは共和党、民主党の大会後、という慣例をやぶり、今回はなぜ民主党大会前にしたのか?はじめに、”バイデン降ろし”が決まっていて、その舞台としてディベートをお膳だてしたのか、と疑いたくなる。

Dan Bongino氏は今回のディベートでバイデンが立候補を取りやめるのは51-54%にあがったが、まだ分からない。まずバイデン氏が簡単には了承しないだろう、ということ。さらに代わりの候補をだれにするのか?鍵を握りそうなのは現副大統領のカマラハリス氏。一部でうわさされているミシェル・オバマ婦人はない、と言い切っている。その理由は、カマラ・ハリス氏はミシェル・オバマ氏に大統領候補を譲るくらいなら、自分が立候補するとごねるはず。ただ一人、ヒラリー・クリントン婦人なら譲るだろう、との予測。
誰が代替え候補になろうとも、トランプ側にとっては、バイデン氏との対決のほうがはるかに選挙は楽に戦えるとみているようなので、保守派にとっては、むしろバイデン氏の粘りを期待したいところのようだ。

最後に、トランプ陣営の選挙宣伝は、驚いた事に、(これまでこんな放送はあったのだろうか?)ディベートでのバイデン氏の、しどろもどろの答弁を切り抜き、トランプ氏の発言はまったくないビデをそ宣伝につかっていること。以下参照

トランプ氏の選挙宣伝ビデオ放送


まだ書きたい事はあるが、ひとまず筆をおく。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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