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アメリカ大統領選 その10 第1回ディベート 前哨戦

第1回ディベートはいよいよ現地時間木曜日(日本時間金曜日午前)に迫ってきた。従来、この大統領候補のディベート放送は、大統領選には決定的な影響はない、とする見方もあった。

しかし、前回選挙のときのディベートでは、FOXニュースの人気アンカーだったクリス・ウォレスがディベート司会を務めた。私は個人的にはクリス・ウォレス氏は保守系と捉えていたが、ディベート司会では、明らかにトランプ元大統領の足元をすくい、度々その発言を遮り、かつバイデン候補にはアマアマの誘導尋問もどきで、バイデン側有利にバイアスかけまくりの悪辣なやり方だった。その後同氏は、FOXからあろうことかCNNに移籍し、今はまた別のメディアで荒稼ぎしていると聞いた。

トランプ元大統領は、確か1回、2回目のディベートであまりにも自分に不利な司会進行にさじを投げて、確か3回目のディベートは拒否し参加しなかった、と記憶する。

今回のディベートでは、CNNは、はっきりと司会者が発言者のマイクを強制的に切ることができ、互いの持ち時間内での公正なディベートにする、と主張している。しかし、極左メディアのCNNが、よもやそのような公正かつ中立的な司会進行をするとは、到底思えない。

全国放送のラジオ番組で保守系論者として人気のショーン・ハニティー氏の番組で、トランプ選挙事務所のKaroline Leavitt(キャロライン・リーベット)氏は、”トランプ元大統領は前回ディベートでの手ひどい仕打ちを決して忘れてはいないし、今回も、同様に同氏に不利なように司会進行をするはず、と予測している。しかし、今回のディベートでは、同氏の大統領選挙に必ず追い風となる結果が得られる、と信じている、と語っている。

また、別のトランプ陣営のスタッフ(名前は聞き洩らした)は、トランプ支持者のアンケートで、今回のディベートで取り上げて欲しい、討論テーマは、

1位 40%強の希望で、経済立て直しの施策
2位 20%弱の希望で、国境保存の施策
3位 10数%の希望で、保険医療の施策

しかし、CNNの司会は、必ず1月6日トランプ支援者による議事堂襲撃の責任を討論テーマにあげるはず、と予想している。左翼は襲撃事件と呼ぶが、後でまとめるように、トランプ元大統領が扇動した暴動、とはとても思えない。

さらにここ数日、バイデン大統領はメディアに登場していないらしい。(10日間顔を見せていないらしい)これは、バイデン大統領の認知症(または唐人ボケ)をディベートの90分間だけおさえ、いかにもシャキッとしているように見せかけるため、特別な薬を投与し、また治療をほどこしているものと推測される。

先日の大統領教書演説で、バイデン大統領は記者からの質問に突然怒りだし、保守系メディアから袋叩きにあったばかりだが、その時は、薬を過剰投与したせいではないか、ともささやかれている。

また、今回のディベートでは、原稿、プロンプター、イヤホン(トランシーバ)の持ち込みは禁止されていると、CNNは公表している。中には、それでもなんらかの通信手段をバイデンにもたせ、黒子が、ディベートを誘導するのではないか、との憶測もないではない。ハニティー氏は”さすがにそれはしないだろう。なぜなら万一そのトリックがばれたら、バイデン氏のみならずCNNも終わりになるから”、と見解を述べている。

トランプ元大統領側にすると、ちょっと思いついただけで、
1.不法移民の大量入国と凶悪犯罪の急増
2.メキシコ国境からのフェンタミン密輸入急増による死亡者の急増
3.メキシコ国境からの中国人の不法入国(成人男子が多い)
4.ガソリン価格と物価の急騰
5.アメリカ国内の工場が1年間で60万カ所弊社
6.最低賃金(カリフォルニア州など)$20へ引き上げで、マクドナルド閉
  店が続く。またレストラン等のチップへの課税。
7.学校教育の腐敗、ジェンダー問題での自殺者の急増
8.イランのアメリカ国内の資産凍結解除によるイランのテロ支援加速そしてハマスによるイスラエルテロ攻撃
そして決め球は、ハンターバイデン氏のラップトップPCのメールが
ロシアによる偽造ではない、と最近司法判断がでたこと。これは、バイデン元大統領自身に致命的に跳ね返ってくるはず。

今左翼は、仮にトランプ政権になったら、”自分達は強制キャンプに送られ洗脳される”、”AOC アルカシオ・オカシオ・コルテス等は国外退去させられる”、”バイデン一派は根こそぎ裁判にかけられ有罪になる”、等々彼らの恐怖は相当深刻なようだ。そもそも、自分達が何も違法行為をしていないのなら、何も怖がる必要はないはず。それが、自分達は、トランプ元大統領と支援者に対して、政治手段として司法を使ってきただけに、相手方も同じ事をするだろうと、恐れているように思えてならない。

だからここ数週間、バイデン政権と主要メディアが、全ての社会問題をトランプ元大統領の責任としてプロパガンダに使っているのが非常に目につくようになった。これはあきらかに、ディベートを意識してのことだが、良識あるアメリカ国民はそんな左翼とメディアに騙されることなく、事実を事実として理解するものと期待している。

どうやら日本でも放送があるようだが、おそらくネットでは生で編集なしの映像が見られるはずなので、今から楽しみにしている。

これは、全くの余談だが、仮にバイデン大統領がみなが驚くほどの討論能力をみせた、としたらそれはそれで、認知症治療に明るい材料になるのかもしれない。しかし、最悪のケースでは、確かロバート・デ・ニーロが演じ映画化もされた小説「レナードの朝」もどきの結末にはなって欲しくないと願う。

万一まだ映画も見ていないという人のため、Awakening 邦題は「レナードの朝」を簡単にネタばれなしで紹介する。 ロバート・デ・ニーロが、嗜眠性障害(脳炎後遺症)という難病にかかった青年・レナードを名演したのが1990年公開の下の映画。原作は医師でもあったオリバー・サックス氏。その原作者を擬したと言われるマルコム・セイヤー医師を演じたのが、名優のロビン・ウイリアム。難病にかかり一日中睡眠状態(夢遊病のような感じ?)の患者に思い切って新薬を大量投与してみたら、ある朝、レナードを含めた患者が何十年ぶりかで目覚めて、まるで浦島太郎状態になる。最後は、、、、、、

不遜な考えだが、バイデン大統領の医師団(おそらく全米で最高の医師団を形成しているはず)が、「とにかくディベートの90分間だけでいいから、認知症と悟られないように、なんらかの薬を投与する」ように依頼されているものと推測する。バイデン大統領がここしばらく顔を見せていないのはその治療なり薬効を確かめているものと言われている。ちなみに、バイデン大統領側は、トランプ元大統領からの、ディベート前にドラッグテストを受けるという申し出を、当然のことながらかたくなに拒否している。(やましいところがないのなら、逆に喜んで自分の健康状態をアピールするため、テストを積極的に受けるのが普通ではないだろうか?)

Awakening 邦題レナードの朝

これまた余談もいいところの映画話だが、ロバート・デ・ニート氏は、anxiety attack (不安発作、恐怖発作?)をもったマフィアのボス役というコメディーを演じている。名優ビリー・クリスタル(多分ユダヤ系だと思う)演じる精神科医との絶妙の掛け合いコメディーは何度見ても笑える。1999年の”Analyze This"そして2002年 "Analyze that"の2本が公開された。その一シーン(確か2作目で)刑務所に収監された時、仮釈放を狙い精神病を装って、”West Side Story”の劇中歌をえんえんと独唱するシーンがあったように思う。

勝手な思い込みだろうが、私は、このコメディー映画は、レナードの朝の、ロバート・デ・ニーロ氏とロビン・ウイリアム氏の極めてシリアスで、奥の深い話を、ビリー・クリスタル氏の登用でコメディーに仕立て上げたように思えてならない。

アメリカ議事堂デモの経緯
1. デモ隊が議事堂に到着したのはトランプ大統領の演説が終わる20数分前であり、トランプ大統領が扇動できるはずもない
2.トランプ大統領は録音テープにはっきり残っているように、”平和的に、愛国者として議事堂に行進しよう。そして何も起こらなければ、平和的に愛国者として家に帰ろう、と演説した。どこにも、大衆を扇動した証拠はない。
3.トランプ大統領は、当日万一に備えて、当時下院議長だったナンシー・ペローシ議長他に、数万人規模の警備隊を待機させるように提案したが、同氏は”そんな話は聞いていないし、非常に怖い目にあった”と、自分は当時は議事堂にはいなかったにもかかわらず、そう証言している。
4.議事堂には、確かに一部のトランプ支援者(とみられるものが)窓をたたき割る等々の乱暴を働いたシーンがビデオにとられている。しかし、BLM(Black Lives Matter)の活動家と知られた人物がトランプキャップをかぶり、自分をジャーナリストと主張してデモに参加しているのがビデオに収められている。
4. 議事堂に入った人々に対して警備員はこれを止めようとはせず、むしろ招きいれているようにさえ見える。
これはトランプ問題とは直接関係ないが、当日のただ一人の犠牲者(元アメリカ空軍の女性パイロットだったと記憶する)が、議事堂内のドアをやぶり乗り越えようとした時、銃で撃たれて死亡した。その銃をだれがうったのか、議事堂警備隊は分かっているはずだが、未だに公表されていない。


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