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アメリカ大統領選 その12 第1回ディベート 2

上記の写真は、第1回ディベート後のCNN討論会。まるで誰かのお葬式のように悲痛な表情の、左翼アンカーと評論家の顔ぶれのなかで、向かって左から4人目のVan Jones氏のコメントが保守系ネットで繰り返し流されている。

CNN討論会でのVan Jones氏の悲痛な表情

Jones(ジョーンズ)氏は、熱烈なバイデン支持者として知られ、今回の討論会でも、まず”私はバイデン氏の支持者であり、個人的にもバイデン氏が好きだ、、、”と断って、しかしバイデン氏のディベートは惨憺たる出来で、全く期待に反するものだった、、、”とコメントした。

今ディベートでの、バイデン氏の虚言癖としか思えない真っ赤な嘘の数々は、私の先の”アメリカ大統領選 その11 第1回ディベート”で、左翼メディア代表のCNNが報じた全ての項目を紹介した。

他に、私が”さすがにそれはないだろう”、と耳を疑ったのは、トランプ氏が、”不法移民による殺人等の凶悪犯罪が急増しているのは、バイデン政権が国境を開いたからだ”、とバイデン氏を非難したのに対する、バイデン氏の以下の発言。
”……. (前半は何を言っているのか分からなかった) They were killed by their brothers and sisters…." 彼ら(アメリカ人の犠牲者)は、自分達の兄弟と姉妹で殺された) そんな寝言はあり得ないだろう。

報道されているのは、アメリカ人それもまだ子供のような若い女の子が、不法移民(中には先月不法越境したと報じられるベネズエーラからの犯罪者も含まれる)にレイプされ、あげくは無残に殺害された、という事であり、どこから兄弟姉妹での殺し合い、という寝言が出てくるのか、全く意味不明だった。

この発言に対し、トランプ氏は、”I don't think he knows what he said" 彼(バイデン氏)は自分の言った事が分かっていないと思うけど、、、”と、バイデン氏の意味不明な(キャンプデービッドでの特別治療のかいもなく)発言を冷静に批評した。

また

アメリカの高額所得者の納税額がいかに少ないか、とバイデン氏が発言した際、最初は”数千人のTrillionaires (数兆ドルの資産を持つ超金持ち)は、、、、”と言ったのを、後に、Billionaires(数十億ドルの資産家)と言い換えている。バイデン氏は他にも、数字の単位、trillion (兆), billion(10億), million(百万)の区別がついていないのか、ただの言い間違いか、よく間違えているように思う。



今ディベートの結果を受けての、民主党の幹部、左翼メディア(CNN, MS-NBC等)の”手のひらを反す”バイデン降ろし、についてはこれくらいにして、私の個人的な感想と今後の大統領選の行方を(無謀にも)占ってみたい。

1.左翼メディアは、いかに、バイデン氏が嘘、間違えを繰り返したか、をさかんに宣伝している。しかし、バイデン政権下での数々の失敗(おそらく意識してのアメリカとアメリカ文化の破壊、と私は考えるが)については、なんら自己批判していない、事を忘れてはならない。

今週末だけで、すでに数名のアメリカ人女性(主に10代前半の子供)が不法移民によってレイプされ残虐に殺害されている、という事には口をつむっている。他には、ざっと思いついただけで、
・20%に上るインフレーションとアメリカ生活の必需品であるガソリン代
 のバカげたほどの値上がりし、大衆の生活を圧迫している。
・メキシコ国境の実質的開放で、不法移民(特に犯罪者と兵士)が急増し、
 アメリカ国内での凶悪犯罪が急増した。
・さらに密輸されるフェンタノールの急増ですでに数万人が死亡している。
・アメリカ軍、警察等でのコロナワクチンの実質的な強制接種で、有能で経
 験豊かな軍人、警察官を失ってきた。(企業の中には同様の強制接種を行
 ったところもある)ただし、強制接種はさすがに見直しされてきたようだ
 が。
・例えばカリフォルニア州(ニューヨークと並ぶ左翼民主党の牙城)では最
 低賃金を$20/時間 (日本円で¥3,000/時間)に現実離れした引き替えを
 したため、マクドナルドでさえ、閉店せざるを得なくなっている。

さらに、外交政策では
・イデン氏の不信な挙動と弱腰発言が、ロシア、中国、北朝鮮、イラン等の 
 新悪の枢軸国を勇気づけ、ロシアのウクライナ進攻を後押しした。
・イランのアメリカ国際の資産凍結解除でイランが息を吹き返し、ハマス、
 ヒズボラ、フーシ等への資金、武器、兵士訓練が拡大し、結果、ハマスと
 ヒズボラによるイスラエルテロ攻撃が始まったこと。
・ロシア、中国、北朝鮮が相次いで凖軍事同盟を結んだ

等々の数限りない失策を続けてきたし、多数のアメリカ国民が気が付いてきた。しかし左翼メディアは、バイデン氏の個人攻撃に終始し、このアメリカの惨状には目をつむっている。この左翼メディアの姿勢は、アメリカとその文化、大衆を破壊し続ける、との意思表示としか思えない。


アメリカの共産主義 マーク・レヴィン氏著

この惨状をみるに、マーク・レヴィン氏の旧作である、”アメリカの共産主義”は、確かに着々と、そしていまだに勢力を拡大しつつある、と思えてならない。

アメリカが自由民主主義の騎手にもどり、我が国もいやおうなく(情けないことこの上ないが、、、)その旗に向かい舵を切るようになるには、やはりトランプ氏をはじめ、MAGA運動活動に賛同する、アメリカ上院、下院議員の地滑り的な勝利が必要だ。

だからこそ、今ディベートの後、民主党幹部と左翼メディアは、”このバイデン氏の元では、大統領選はもとより、上院下院選挙も戦えない”、とバイデン降ろしに走り出した。しかし、彼らの思惑としては、”さすがにバイデン氏も自ら立候補を取りやめる決心をするはず”、と考えていたのが、あろうことか、バイデン氏はディベート翌日のインタビューで、立候補するし、第2回ディベート出演にも意欲を示してしまった。

であれば、どうやってバイデン氏に立候補取り下げを納得させられるのか?またバイデン氏だけでなく現副大統領のカマラ・ハリス氏にも納得させなければならないはず。すでに、ジル・バイデン博士(バイデン氏の妻)に対して、夫に立候補取り下げするように説得し、後は夫婦でのんびりと老後を楽しめるよう民主党が保障する、云々の説得工作に入っているのではないか?
ちなみに、当のバイデン氏は、ディベート直後のCNNでのインタビューで、司会者から、”バイデン博士は、、、、”、と聞かれたとき、最初は、”バイデン博士って誰だ?”、というような受け答えをし、少し後で、”ああ、俺の女房だった、、、”、と余計な醜態をさらした。

さらに、バイデン氏の置き換えで、逆転ホームランを狙える候補が誰になるのか?私は個人的にはBongino氏が指摘するように、ミッシェル・オバマ氏の線はないと思う。同氏は、可能性が高いのは、ヒラリー・クリントン氏と名前をあげているが、確かにカマラ・ハリス氏は納得するかもしれないが、元々人気のなかったヒラリー・クリントン氏をまた担ぎ出すのかなあ、と疑問に思える。あるいは、一旦は民主党から出た、RFケネディーJr.氏に懇請し民主党候補に返り咲いてもらうのか?

合わせて、というよりも、もっと重要な要素は、トランプ氏が副大統領候補にだれを指名するか、だと思う。トランプ氏はすでに、”自分の腹は固まった”(副大統領候補は決めている)と発言しているが、共和党側は、若手を含めて人材が豊富であり、誰が指名されるか、予想はつかない。今大統領選挙の共和党副大統領候補は、トランプ後の大統領候補になるはずなので、その椅子は限りなく重い意味を持つはず。

私は、個人的にはラマスワミ氏を筆頭候補にあげたい。理由は単純で、トランプ氏の一番の強みは、実業家として事業推進する経験と力、と考える。むろん、過去4年間の大統領経験が今回はものをいうことは言うまでもないが。政治経験ではなく、逆に政治にまみれていない、政治的には潔白な、実業家、さらにはインド系移民として、ラマスワミ氏がトランプ政権の次の8年間でアメリカを完全に立て直す、そんな事を妄想している。

ラマスワミ氏 資産$9.5億(日本円で1,500億円)

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