はじめての達成感。


補足オンラインレッスンの2回目、復習のつもりが、やればやる程私が全く理解していない事がわかり、また教室で本来教わらなくてはならなかった事の抜けが大量に発覚した。

整えるどころか、やり直しの必要が出てきた。

もう教室で得た僅かな知識に期待するのはやめて、「ゼロから全部やり直して下さい」と頼んでやり直し作業は始まった。


その後の彼女とのレッスンは毎回本当に楽しくて、時間があっという間だった。

彼女自作のフリップボードで発音を一から練習したり、教科書の洗い直しを真面目に頑張ったかと思えば、時々脱線して話が飛んだり、うちの犬が宅急便に吠えたり、彼女の愛猫が画面に乱入して場を和ませた。

次のレッスンまでは希望して宿題を出してもらい、自分で考えて文を作ったりする事も始めた。

「出来てますよ!」と褒められて、勉強が身に付いてきているという達成感を初めて感じ、嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

とにかく、分からなくても、間違ってても、何をしてても楽しくなって、次のレッスンが待ち遠しくて眠れない日も出るほどだった(熱量ヤバイ)。

教室は休み続けていたが、辞めるまでには至っていなかった。

本心は彼女に本柱として教室の代わりを担って欲しかったが、「中国語は堪能でも教える資格は所持していない」「あくまでも副業」と言われていた事もあり、教室の代わりはあまりにも重責と考え、言い出せなかった。

なのでやり直しが終わり次第、教室の残レッスンを消化してからどこかに転校して、引き続き彼女のレッスンをお願いしようと考えていた。


でも、だ。教室は何せつまらないと気づいてしまった。

「惰性だけど〜まぁ消化してから転校を〜」と話した時に、彼女が「それはお金と時間の無駄じゃないですか」って、めっちゃボソッと呟いたのがはっきり聞こえてしまった。

私が決める事とはいえ、彼女が呆れているのがはっきり伝わってきた。私は動揺した。

「まぁそうなんですけど〜」って受け流してレッスンを終えたが、彼女が呟いた言葉がその日はスッと入ってきた。

夜、夫に伝えた。

「勉強は辞めないけど、教室、やめようと思う。解約料は少しかかるけど、それでも手元に戻るお金の方が大きい。惰性で通ったらお金と時間が無駄になる。」

夫は理解してくれ、「戻ってきたお金はその人に払って、ゆっくりでも教えて貰える所までした方がいいね」と言った。私もそう思った。

その日の夜に、教室に「解約します」と連絡して返金分を受け取って、その教室との関係は2カ月で終わった。




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