レソト王国で民族衣装を着よう
レソト王国という国を聞いたことがありますか?
日本から飛行機でドーハやエチオピアを経由して20時間以上、南アフリカ共和国に囲まれた小さな国です。
南アフリカのヨハネスブルクからレソトの首都マセルまでの直行便があり、「アフリカのスイス」と呼ばれるほど自然が豊かな国です。
標高が国土全域1400m以上で、アフリカで唯一雪が降る国で「アフリスキー」という名のリゾート地も愛されています。
実際に24年4月に5日間滞在して感じたレソトの魅力、現地の1日のスケジュールをご紹介します。
レソトってどこ!?何があるん!?
〜基本情報〜
面積 3.0万平方キロメートル(四国の1.6倍)
人口 231万人(2022年:世銀)
首都 マセル
言語 英語(公用語)、ソト語(公用語)
通貨 ロチ(Loti)(複数マロチMaloti)
宗教 大多数がキリスト教
民族 ソト族
ビザ 観光、商用目的で3か月以内の滞在は不要
立地 標高1400m以上
世界遺産 マロティ=ドラゲンスバーグ公園
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/lesotho/index.html
予備知識
※現地の人情報。レソトのクレジット払い普及率は3割程度。ローカル店は現金のみです。必ず事前に空港や銀行、ATMで両替や引き出しを行いましょう。
※ガイド情報。現地の人と写真を撮りたい、交流したい場合、近くの店でお菓子を買うことをお勧めします。「お菓子あげるし一緒に写真撮らへん?」と誘えます(個人的成功率100%)
セモンコンでのとある1日
今回は首都マセルから車で3時間ほどの場所にある、小さな田舎町「セモンコン/Semonkong」でのローカル満喫ツアーをご案内します。
日本から丸1日以上かけてレソトへ入国、セモンコンに前乗り済みの想定です(笑)
9:00 ホテルで朝食
わたしが宿泊したロッジ一帯は22-8時が電力会社の意向で計画停電でした。同様の地域の場合、スマホの充電やシャワーは22時までに済ませ、朝食は8時以降に取ることをお勧めします。
9:30 宿出発
車か徒歩で移動(わたしが泊まったロッジからは徒歩10分ほど)
10:00 民族衣装をオーダーしてたママの家に到着
訪問日の2週間前までに、写真の中から希望の生地やパターンを選び、ご自身の体のサイズを送ってください。世界にひとつだけのあなただけの民族衣装を手に入れましょう。オーダードレスを試着、修正点を告げる。(修正点がなければ着用して1日過ごすのをオススメします)ドレス1000マロチ(日本円で8400円前後)
10:30 ブランケットの歴史を聞く
レソト王国は日本と同じように四季があり、標高が高いことから朝夕の寒暖差が激しい地域が多いです。そのため農村部の人々は、ブランケットをコートのように使用しています。
ママが100年以上前から続くブランケットの歴史や、デザインの背景をプレゼンしてくれます。王子誕生を祝ったデザイン、身近な食べ物であるとうもろこしをモチーフにしたデザインなど多岐に渡り、1つ1つに現地の人やデザイナーの想いを感じることができます。
気に入ったのがあれば、すぐそばのBlanket Shopで購入できます。1枚1110〜1200マロチ(9000円前後)
12:00 ママの家を出る
車で30分移動。
12:30 MALETSUNYANE FALLSへ
南部アフリカで最も落差が高い滝。すぐそばの展望台のような施設から壮大な景色と、勢いよく流れ落ちる滝に癒されましょう。入場料130マロチ(900円ほど)併設されてるカフェで昼食。
14:00 町へ戻る
道中壮大な自然を見ることができ、馬糞を集める子どもたちや村の人にお菓子を渡して交流もできます。
15:30 マーケット散策
この時すでに修正なしで朝に買った民族衣装を着ている場合、地元民の注目の的になります。
ルール分からなくてもカードゲームに加わったり、近くのバーでビリヤードをしたり、マーケットで買い物をしたり、好きなように過ごしましょう。
17:00 ママの家に戻る
オーダードレスの修正依頼をしていた場合や、新作ブランケットの入荷待ちだった場合、ここで受け取りと支払いを済ませます。
同じ柄で異なる色が多数陳列されています。ママのプレゼンを思い出しながら、1番気にいるブランケットを探しましょう。
18:00 ホテルで夕食、就寝
レソト王国は外務省の危険レベルが日本と同じ0ランク、すれ違う人は皆フレンドリーです。しかし、知らない異国の地なのに加えて、夜はわずかな街頭のみなので、夜間の外出は控える方がいいでしょう。
これがガイド付きツアーで2週間アフリカ3カ国を旅したわたしがオススメする、レソト王国でのとある1日のスケジュールです。
出会いを求めて
旅をする上で、「地元の人との交流」「そこでしかできない体験をする」ことに重きを置いてるわたしにとってはこれ以上ない1日でした。
レソト王国は「南アフリカに囲まれた小さな国」ですが、いざ中に入ると山脈が多く、1つ1つの街が離れています。移動はガイドを雇うか、国際免許を取得してレンタカーをおすすめします。(日本と同じ右ハンドル左斜線)
この日の計画停電のあと、真っ暗な中で毛布をかぶって見上げた夜空、見たことない星の数にただただ言葉を失いました。
セモンコン以外にも、恐竜の足跡が見れるスベング渓流や、完全手縫いで作られたコースターなどを販売するクラフトショップ、地元ビール屋の目印は白旗マークのローカルビールを楽しむこともできます。
なんでもあるレソト王国!この機会にぜひ、訪れてみませんか?
ちなみに
わたしは今回の旅は、80歳の祖母と2人で訪れました。祖母の体力と知らない土地へ行く不安を考慮して、日本の旅行代理店に完全オーダーメイドで日程とプランを組んでもらい、全日程ガイド付きツアーで参加。
ジンバブエで村の生活やヴィクトリアの滝、サファリを堪能し、往復丸2日かけてレソトへ移動、南アフリカのケープタウンで峠や野生のペンギンにパワーをもらってきました。
日常会話レベルの英語力があれば、ご自身で予約された方が価格を抑えて安全な旅を楽しめると思うので、今回日本の旅行会社経由でお世話になった各国の現地旅行会社を紹介しておきます。
ジンバブエ
World Horizons
ジンバブエ、ザンビアなどに拠点を置くツアー会社で、当日の朝ホテルへ迎えにきてヴィクトリアの滝や地域の村など様々な場所を案内してくれました。
レソト
Roof of Africa tour
レソトにルーツを持つ南アフリカ在住の男性ガイドが担当します。明るくて気さくな人で、10年以上関わってみんな友達になったらしく、現地の人からも大人気でした。
南アフリカは個人ガイドなのか、会社名はわかりませんでした。
日本からは行って帰るだけで最低でも3日以上はかかる国ですが、一度訪れるとすぐにレソトの、アフリカの虜になることでしょう。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?