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フランスひとり旅【美術館編】

夢だったパリde美術館巡り。

入館の際の手荷物検査はどこも厳しめ。飛行場の保安検査のようでした。


◆ルーヴル美術館

 さすが世界最大級の美術館であり世界最大級の史跡である。そのスケールの大きさったら、想像を遥かに上回った。一日じゃとても足りない。広大な宮殿なのだった。

地下鉄駅直結の入り口近くのオブジェ

 私は朝9時、一番乗りの入場時間のチケットを購入していた。8時40分頃地下入口に着いたら、すでに列ができていた。地上のピラミッド入口は見ていないが、もっと混雑しているだろうと思われた。

 入場するとほぼ全員がモナリザに直行する。広い館内のあちこちにモナリザの位置を知らせる案内が立っている。
 
 モナリザに向かう階段の先に見えてくるのが、「サモトラケのニケ」である。

階段の先の踊り場に見えてくる
圧倒的存在感を誇る
『サモトラケのニケ』
『モナリザ』
レオナルドダヴィンチ作

 すでに「モナリザ」の前だけ人だかりである。噂通り小さな作品なので、混雑すると臨めない。腕を軽く組み微笑む女性は、物々しく重厚なガラスで覆われていた。

修復中の『民衆を導く自由の女神』
ジェーヌ・ドラクロワ作

 館内のあちこちに佇むスタッフはとても親切で、『民衆を導く自由の女神』が地図の場所にない!と思い尋ねてみたら、他の美術館で修復中と教えてくれた。この絵を見ることも楽しみの一つだっただけに残念。

ルーヴル版
『ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』
ジャック・ルイ・ダヴィッド作

 1804年12月2日、パリのノートルダム大聖堂で実際に行われた戴冠式の様子を描いたルーヴル美術館で2番目に大きい超大作、縦621㎝× 横979㎝もある。ルーヴル美術館に展示されているのは、オリジナルの作品。ヴェルサイユ宮殿には本人による複製版があるらしい。
 描かれた全ての人々の視線がナポレオンに注がれている。絵の中央上部で背もたれ付きの椅子に座っている母親は嫁のジョゼフィーヌを嫌っていたため、実際には式に出席していなかったそうである。

広い館内
『ミロのヴィーナス』
作者不詳

 古代ギリシャ時代に制作された大理石彫刻。教科書で見ていた美術品がすぐ目の前で見られるなんて、なんという贅沢。

 しかしそれにしても広すぎる。一点一点じっくり見ていきたいところだが、すべての部屋に目を通していたら1日じゃきかない。

ガラスのピラミッドの真下
ピラミッド
とにかく広大なルーヴル宮


◆オルセー美術館

 かつて「オルセー駅」として使われた駅舎。1900年パリ万国博覧会のために造られ廃駅となったのち、オルセー美術館として生まれ変わった。

外観
「中央通路」
後方に向かって緩やかな段差になっている

 中央通路には彫刻が展示され、ベンチが並んでいるので休みながら鑑賞できる。両脇の部屋に絵画が展示されている。

『落穂拾い』
ミレー作

 教科書で見ていた名作がまたしても眼前に・・・・!本物は、やっぱり迫力が違うのである。

館内にある「大時計」は駅舎の名残
ここでの写真撮影は順番待ちの列ができている
『笛を吹く少年』
エドゥアール・マネ作
『日傘をさす女』
モネ作

モネの連作『ルーアン大聖堂』に心奪われた。
 1892年と1893年に集中して描かれた作品群である。全部で33点もの作品があるが、そのうちのほとんどが大聖堂の扉口と左側の塔をやや斜めから捉えた、同じ構図をしており、様々な時刻と気象状況で描かれている。世界中の美術館に所蔵され、オルセー美術館にも何作か展示されている。


◆オランジュリー美術館

 元はオレンジなどの柑橘類の倉庫だったことからその名が付いたそうである。モネの「睡蓮」専用の展示室がある美術館。「睡蓮の間」は2部屋に分かれ、全部で8つの睡蓮が生前モネが望んでいた通り自然光を取りいれてパノラマ展示されている。

モネの絵画を
こんなに近くで
見られるなんて。

 モネに囲まれて過ごせる贅沢この上ない至福の空間でした。


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