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『ふきのとう』 春スキー最終日

今年は初めて春スキーに行ってきました。

混雑を避けて日程を組んだため、たまたまスキー旅行の最終日が
スキー場の営業最終日と重なり、期せずして、最終日に雪山に
一気に春がやって来るのを目の当たりにする事ができました。

最終日まで気候は暖かいのに、十分な雪もあって、空いていて、
スキー初心者の我が家の子連れスキーには最適でした。

そして最終日のお昼過ぎ、雪が一気に溶け出し、山の小川や下草が
徐々に顔を出し、雪解け水の音が聞こえて来ました。

リフトに乗る都度、山が顔を出す面積が広がり、刻一刻と冬から春に
移って行きます。

リフトの隣に座り、その様子を見ていた下の子供が「ふきのとう」と呟きました。「ふきのとうが顔を出し始めたかな」と。

ちょうど教科書の『ふきのとう』を音読している時期で、
子供達は里山の春の様子を実際に見た事がなかったので、教科書を読み、
ふきのとうの写真などを見せながら説明するものの、なかなかピンと
来ないかなと思っていたところでした。

そんな中、今、目の当たりにしている風景が、教科書で読んだ情景とぴたりと
結びついた様でした。

実体験が大切な事は言わずもがなですが、他方、本を読んでいたから実際には見えないふきのとうを景色の中に想像できたのだなと、読書の醍醐味をまた一つ発見さえて貰った出来事となりました。

いよいよ春ですね。






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