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マリウポリを化学兵器で陥落させ、ロシア軍は再びキエフを攻めるのか?ロシア政府崩壊が先か?

今日は月イチの通院でほぼ全日病院で過ごす羽目になり、診察だ検査だでくたくたな状態で帰宅し、そのまま8時間も寝てしまった。健康になる為、も病院へ行く理由に入るはずが、それなのに疲労困憊になるのも納得できないよなぁ、と今さっき起きて思ったところだ。
昔、仕事で翻訳したアメリカの研究レポートで、人間の一生を1日だとすると、それぞれにどれだけ時間をかけているか?というものがあった。睡眠8時間、食事や休息、移動も合わせて8時間、で肝心の仕事(=作業)をする時間はたった3分、その他は全部待機に費やして人は一生を終える、というあたりの話を「そういうものか」と思いながら和訳していたものだ。その言い分でいえば、病院での疲労とはまさに待機のせいで、それさえ改善されれば少しは好きになれるんだろうなぁ、と思いふけった一日だった。
で、その待機をしていた待合室にはテレビがあって、流れていた午後のワイドショーのネタはウクライナ侵攻だった。古館がコメンテーターだったので、おそらくチャンネルはテレ朝、つまり流れるロシア情報などは眉唾だろうなぁ、と斜に構えて見ていたのだが、なるほど、戦争でこんなに被害がとか、これほどの犠牲が、という部分ばかりを羅列していて、ロシアがデフォルトを起こせば戦争を継続できない、といった「報道すべき肝の部分」を華麗にスルーしていて苦笑した。こういう番組構成も偏向と言えるんだろうな、と。
改めて、テレビだけでわかったつもりになってはダメだ、自分でネタを探して裏をとる姿勢は必要だ、と思ったのが今日だった。

というわけで、毎度の通り、このサイトは今日もテレビが扱わないネタを中心に記事を書き進めていきたいと思う。

●食い物がなくなれば「プーチン下ろし」が加速する●
ロシア軍がどれほどウクライナに弾を撃ち込んだと喧伝しても、買い物へ行ったスーパーではレシートの用紙が枯渇し、レジ機能が停止している。これがリアルなロシア国内の姿だ。ロシアが正しいと言いながら、国民生活に不具合が起きている、しかも日を追ってそれが増えている、となればロシア国民の政府に対する感情も変化する。その結果が「プーチン下ろし」だ、という話だ。
現代ビジネスの記事になる。


ここにきて、ロシアで「プーチンおろし」が始まった…「20兆円超の資産」
没収の可能性
4/13(水) 8:05配信 現代ビジネス
ロシア軍によるウクライナでの大虐殺が次々と明らかになった。プーチンは、今や国際社会から「戦争犯罪人」と呼ばれている。暴走の果てに“狂気の独裁者”とその愛人が行き着く先は破滅しかない。
諜報機関が離反する
過去の歴史を紐解けば、絶対的な力を手中にした独裁者であっても、一夜にして身内ともども権力の座から転がり落ちることがありえる。
ロシアのプーチン大統領(69歳)と愛人たちは、今まさにその危機にある。
ウクライナ検察は4月3日、ロシア軍から奪還した首都・キーウの周辺地域で、民間人ら計410人の遺体が発見されたと発表。ゼレンスキー大統領は「集団虐殺だ」と告発し、欧米諸国の首脳も同調した。
今や「戦争犯罪人」となったプーチンの失脚は、刻一刻と近づいている。
ロシア政治が専門の筑波学院大学教授・中村逸郎氏が言う。
「経済制裁により外貨資産が半分凍結され、天然ガスなどの資源も輸出できない。ロシア国債がデフォルトする可能性も高まっています。
経済が破綻し、市民の生活に多大な影響が出れば、反プーチンの集会やデモが始まる。テレビ番組の生放送中に戦争反対のプラカードを掲げたマリーナ・オフシャンニコワさんがヒロインになります。
さらに収監中の反体制派指導者ナワリヌイ氏も弁護士を通じて、メッセージを積極的に発信する。最初は5万人程度の参加者でしょうが、どんどん規模は拡大していくでしょう」
プーチンの政権下で富を独占してきた「オリガルヒ」(新興財閥)も、あっさりと手のひらを返すだろう。ロシアの石油会社「ルクオイル」、金融機関「アルファ・グループ」、アルミ製造企業「ルスアル」はすでに、ウクライナ侵攻の中止を求める声を上げている。
キーウ出身の国際政治学者グレンコ・アンドリー氏が指摘する。
「これまで彼らはプーチンのおかげで稼げたかもしれませんが、自分たちの地位や資産が危ないとなれば、財力や政治力によってプーチンを失脚させる手段を厭わないでしょう。オリガルヒは西側諸国とのつながりも強く、それを実現させるだけの力を持っています」
オリガルヒを後ろ盾にして動き出すのは、「シロビキ」(軍、警察、諜報機関)である。公安調査庁職員としてロシアを担当していた日本戦略研究フォーラム政策提言委員の藤谷昌敏氏が語る。
「イーゴリ・セーチン元副首相、ヴィクトル・イワノフ元連邦麻薬取締庁長官、ラシド・ヌルガリエフ元内務相、そしてニコライ・パトルシェフロシア連邦安全保障会議書記など、彼らシロビキは、プーチン支持というよりもロシアを第一と考える国家主義者です。
今後の動向次第では『プーチン降ろし』に回る可能性は否定できないでしょう」
デモが拡大する中で、軍部、諜報機関の幹部が相次いでプーチンから離反することになる―。
「後継者はシロビキが推すとされるFSB(ロシア連邦保安庁)の長官、アレクサンドル・ボルトニコフあたりではないでしょうか」(藤谷氏)
中村氏も言う。
「ボトルニコフならばプーチンの汚職を白日の下に晒して、国民の人気を集めることができる。後継者となる可能性は高い」
FSBはKGB(ソ連国家保安委員会)の後継組織である。これまでプーチンが自己保身のために利用してきた子飼いの諜報機関が、今度は自分に牙をむくことになる。失脚後はFSBに監視される日々が続くだろう。
2万人の護衛も消える
莫大な資産も失う。大統領府が公表する所得申告書等で、プーチンの年収は約1400万円と発表されているが、もちろんこれは表向きの数字。実際、プーチンの総資産は20兆円超という報道まであるのだ。
野党『国民自由党』のボリス・ネムチョフ議長(’15年に暗殺)らが作成した報告書によると、プーチンは20軒の公館・別荘を持ち、航空機43機、ヘリコプター15機、ヨット4隻を所有している。
また昨年にはナワリヌイ氏が率いる団体が、黒海沿岸に建つ約1400億円相当の私邸をプーチンが事実上所有していると暴露している。拓殖大学特任教授・名越健郎氏が言う。
「後継者次第ですが、プーチンが失脚すれば、不正な手段によって取得した財産は没収されることになると思います。
新しい権力者からすればプーチンは不都合な存在になりますから、居場所が無くなる。これまでは約2万人が所属する連邦警護庁(FSO)の最強部隊がボディガードを務めていましたが、権力を失ったプーチンの警護も当然手薄になる。そうなれば命の危険にも晒されるでしょう」
中村氏は、プーチンの脳裏には、ある独裁者の処刑シーンがこびりついていると指摘する。
「ルーマニアのチャウシェスク元大統領の失脚が強く印象に残っているんじゃないでしょうか。当時はソ連が崩壊直前で、東欧諸国で次々と革命が起こり、最終的に彼は拘束されて処刑されました。これは、裏を返せば西側諸国に負けたということ。現在の状況と重なる部分がありますね」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e451a56b44daf86c4f5764cd32f947f7f12491f


この記事の中にチャウシェスクという、これまた懐かしいルーマニアの独裁者の名前が出てくる。若き日のプーチンは、その倒閣の仕方や処刑エンドとなった様子をリアルに知っている、その最期と自分のこれからを重ねているだろう、ということだ。
まぁ、それが正解かどうかはわからないが、チャウシェスクも含め、西側に反旗を翻した独裁者は、ほぼほぼ内部から崩されて西側の軍門に下ったことは間違いがない。同じことが今、プーチンにも起きていると見れば、今後の展開もより興味深いものと映るだろう。

ロシアの場合は、イデオロギーではなく経済的困窮がその発火点になる。食い物が無くなって、初めて国民が牙を剥くという形でプーチンを追い詰めるというわけだ。つまり、デフォルト発生で終わるのはロシア経済だけでなくプーチンの政治生命も、がこの記事の肝の部分だ。
実際のところ、既にロシア制裁の影響は出ていて、金融面でも物流の現場でも、ロシアへ「送る」ことは表向き不可能だ。今日見たテレ朝の番組では、UAEがロシアと密輸関係にあるという指摘をしていたが、無論そういう裏取引をしている国は他にもある(というか、まずその話題なら韓国を筆頭にすべきはずが、敢えてUAEを持ってきたのがいかにもテレ朝、なのだねwマジでこの放送局は注意が必要だ)。
だが、今回の特徴として、西側(特にアメリカ)はロシアだけでなく、一緒に中国など反西側諸国も叩き潰そうというスタンスをとりつつある点がポイントだ。ロシアと裏取引をしている国も、わかっていて泳がせている感が強い。なぜなら、UAEにしろ中国にしろ、送る側は隠そうとしているものが、ロシアから西側へダダ洩れ状態になっているからだ。なので、テレ朝ごときが知っているネタは、既に対策を済ませたからメディアに「乗せさせてやっている」とも言えるわけだ。まぁ、陰謀論的にはテレ朝も反西側組織と見られ、泳がされている可能性まであるだろう。

なので、デフォルト起因でプーチン下ろしも、決定事項でそう仕向ける準備ができているからこうして記事委なっている、と見ている。プーチンの命運は完全に西側の掌の上にある、ということだ。

●これもプーチン政権崩壊の証か?ロシアFSB情報員150人を「粛清」●
まさに、プーチンの足元から崩れ落ちている状態だ。親衛隊とも言えるFSBの職員を大量解雇ということだが、その理由がウクライナ侵攻で虚偽の報告をしたという点が、組織そのものが意味をなしていないことを物語っている。
大変恐縮だが、共同通信の記事になる。


ロシア情報員150人「追放」 プーチン氏怒りの表れと英紙
4/13(水) 0:35配信 共同通信
【ロンドン共同】ウクライナ侵攻を巡り、ロシアのプーチン大統領が連邦保安局(FSB)所属の情報員約150人を「追放」したと、英紙タイムズが12日報じた。同紙は、侵攻が難航していることに対するプーチン氏の怒りの表れで、旧ソ連の独裁者スターリン的な大粛清と指摘した。
追放されたのは、プーチン氏がFSB長官時代に設置された部門の情報員で、一部は「侵攻前のウクライナの実情に関し、うその情報を報告した」責任を問われたという。
先月は、FSBの対外諜報部門トップらが自宅軟禁に置かれたとロシア独立系メディアが報じた。侵攻が計画通りに進まないための「懲罰」とみられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f616383c7467d7663db7eed53881c51b1fb02dca


FSBはプーチンの手足であり、一心同体という印象にあったものなのだが、一時はプーチンの代わりに代理大統領をFSBから選ぶ、などという話も出ていただけに、そんな腹心がこれほど大量に反プーチンへ動いていた点が与える影響は小さくないだろう。しかも、解雇の理由が正当なのかどうかも不明だ。これを混乱と呼ばずして何とする?という感じではないか。

だが、こうして身内も信じられない状態だからこそ、プーチンはブチャでの虐殺や化学兵器の使用という強硬策を連発したとも言える。裏切りの不安に駆られているからこそ、早く戦争にケリをつけ、それまでの独裁体制を再現する為に組織を再構築したい、と焦っていたということだ。だが、その凶行でもウクライナは降伏せず、西側の怒りを更に買ってロシアが立ちいかなくなるのだから、プーチンの限界も見えたというオチだ。もはやFSBの何人を首切りしようが、ロシア滅亡のシナリオは変わらない。

●化学兵器を使用されたマリウポリは陥落、住民はシベリアへ強制移送●
逆にここまでよく抵抗できた、とウクライナ軍を称賛したい。だが、開戦から1か月半を経て、南部のマリウポリはついにロシア軍の手に落ちてしまった。弾薬が尽きた状態で、最後に化学兵器を投下されて息の根を止められた格好だが、その後ロシア軍は10万人にも及ぶウクライナ人をシベリアや極東地区へ強制移住させようとしている。
まず、初報としてロイターの記事になる。


マリウポリ死者、約2.1万人の恐れ ロシアの侵攻後=市長
[12日 ロイター] - ウクライナ南部マリウポリ市長は12日、最新の推計によると、ロシアの侵攻が始まって以降、マリウポリ市では約2万1000人の民間人が死亡した恐れがあると明らかにした。
ただ、正確な死者数を把握することは困難とした。
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-mariupol-casualties-idJPKCN2M41CW?feedType=RSS&feedName=special20


続いて、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使氏のツィートになる。


セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使
@KorsunskySergiy

ロシア人はマリウポリで未知の有毒物質を排出しました
化学兵器による攻撃後、犠牲者の呼吸不全が記録されました。
ロシアの占領軍は、ドローンから投下されたマリウポリのウクライナ軍と民間人に対して未知の有毒物質を使用しました。
https://twitter.com/KorsunskySergiy/status/1513644686233473027?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1513644686233473027%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220413-00231341413-russia


続いてSeikoh Fukuma氏のツィートも紹介したい。


Seikoh Fukuma
@doku_f

マリウポリを陥落させたロシア軍の戦略だが以下のようなものらしい。
1.犠牲を無視して歩兵部隊を突入させる。
2.反撃で大ダメージを受けるもそれを囮にウクライナ軍の拠点を見つける。
3.一般人や味方の犠牲を無視してそこを更地にするまで砲撃・爆撃する。
4.1に戻る。
https://twitter.com/doku_f/status/1513687300735045632?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1513687300735045632%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220413-00231341413-russia


ある意味、この極悪非道っぷりがロシア軍の本性とも言えるし、ここまで本気にさせるほどウクライナ軍が耐えてきたとも言えるだろう。だが、それもすべてはプーチンの焦りが生んだものだと言えば、何を糾弾し制裁すればいいのかわかるはずだ。

この戦闘で、ロシア軍がどれほどの被害を出しているのかは明かされていない。当然、わかっていてもロシア国内ではそれを隠され続けるはずだ。この戦争を正当化する為にロシアはたくさんの嘘を垂れ流してきたが、黙っている時ほどその実情はむごたらしいものだと、我々は認識しておかなければならない。
何にせよ、マリウポリを化学兵器で陥落させ、それを西側が黙って見ているのであれば、ロシア軍は再びキエフ攻略に向かうはずだ。もちろん化学兵器を携えて。

更なる制裁の一撃でロシアの足を止めなければならない時が来た。狂犬の傍若無人をこれ以上許してはいけない。

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