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09 恐るべし10歳の女の子:“覚えなくちゃいけない漢字が多すぎる"

“そんなことにかけられる時間があんまりない”

クラスメートその4
アメリカ カリフォルニアで暮らす小学校四年生の台湾人の女の子。
 この子も中国語を勉強する為に夏休み中親戚の元に送られて来ていたひとり。
休憩時間に学校の横の通りからカラカラカラという焼き芋を売る音が聞こえてきました。
『アッ 焼き芋屋さんだ。買って来ようっと。』
『あっお願い私の分も買って来て!』
お母さんがそう言うとその女の子は焼き芋を買いに出かけて行き、うれしそうに二個手にして戻ってきました。
『焼き芋って おいしいよね アメリカでは売っていないんだよね。』
二人は中身がオレンジ色したアツアツホクホクの焼き芋を食べました。
『あなたは 大きくなったら台湾に戻ってくるの。』
『台湾の事大好きよ。
 でもね時々訪ねてくることはあってもここには戻らない。私のお父さんはアメリカで会社経営しているんだけど、もう50歳なの 年なの。仕事も大変だから 私は早く大学を卒業してお父さんの仕事を手伝わななくちゃいけない。台湾人の私はもっと中国語を勉強して しっかり話せなくちゃいけないのはわかるけど 台湾の大学に入ることを考えると覚えなくちゃいけない漢字が多すぎるわ。私にはそんなことにかけられる時間があんまりないの。だから英語をしっかり勉強してアメリカの大学に行くつもり。』
 これを聞いてお母さんは 小学校の四年生ともなると こうもしっかりした考え方をするのかと感心したそうです。でも自分の四年生の頃の事を思いだしてみると・・・
いやいや とても とてもと思ったそうです。
この女の子は本当に特別だったんでしょうね。

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