第10話　人の見る美しい夢は　全てここで作り出される

夢の世界の中で　一番美しい国

　案内されたのは美しい夢ならば何でも作りだすという　工房のような所でした。星々の世界であれ　朝焼け夕焼けであれ木々や花々　宝石の数々・・・人が見たいであろう美しい物ならば何でも作り出します。
それらを作る係がいるのですが　その一人であるエキアカートが　子どものいる世界に行ったきり戻ってこないというのです。
『私はここを管理するカナリシャートです。あの子つまりエキアカートは　お絵描きがとにかく好きなの。子どもの世界に行ってスケッチをしていたのでしょう。そこにいられる時間は限られています。それなのに夢中になりすぎて時間を守れず　それでおそらく　戻れなくなったんだと思うの。』
『エキアカートってどんな姿をしているの？』
ミノリョンに聞かれてカナリシャートが絵を描いてくれました。
それをもらってミノリョンはマギーナと一緒に一旦自分の世界に戻ることにしました。