塩分は優しい悪魔　その２～摂取の方程式を見つけた？！～

　胸部大動脈解離のmominです。退院して半年になりました。朝晩に高くなる血圧でしたが，少しずつ安定するようになりました。
　そうなると塩辛いものが恋しくなってきます。すじこ，塩辛…。おっと，優しい悪魔の誘惑に負けそうになる私。

　前回はカップ焼きそばのことについてお話ししましたが，今回は禁断のカップラーメンです。
　なぜ「禁断」なのかというと，塩分４グラム以下のものは非常に少ないのです。ましてスープを飲み干すことが塩分過多になる可能性が高く，不可能となれば手をのばすことさえ躊躇してしまいます。でも…

　気が付けばカップラーメンの棚の前にいる私。食べたいものは食べたいのです。優しい悪魔が手招きしています。悪魔に完全に負けている意志薄弱の私。

　やっと見つけました。塩分３グラム台の醤油ラーメンが…あった！しかもワンタンメンン！同じく豚骨ラーメンも！

　成分表示票を二度見して塩分をしっかりチェック。この日はセールらしく，どちらもUNDER100円。病人には泣いて喜ぶ値段です（医療費がばかにならないので）。

　買って，そっと棚の奥へ。奥さんに見つかってもとぼけていられるようにする私。

　数日後，ご飯がなくなった時を見計らい，実食開始です。今回はワンタン醤油ラーメンに挑戦です。

　奥さんにはしっかり言い訳できるようにする私。もう悪魔の言いなりです。

　蓋を開けると，卵とネギと小さめのワンタンが２こ，麺の上にのっています。小袋がないのでそのまま熱湯を投入しました。

　3分後，ふたをとるとふわふわの黄色い卵が一面に広がり，合間にネギの青さが華やかさを演出しています。控えめにワンタンの白がまぶしいほどに存在を主張しています。

　味は魚と鳥ガラの出しがきいた，あっさり味です。ワンタンメンといえばコショウなどの香辛料をきかせたものがありますが，このスープやワンタンはあまり癖が感じられませんでした。

　麺もスープに絡むとのど越しがよく，味のしつこさが感じられませんでした。

　やばい！あっという間に麵がなくなってしまいました。ここでスープを飲み干すと完食というときに，ふと考えてしまったことがあります。

　どこで塩分を減らそうか…

　たかが3グラム，されど3グラムです。しみじみと成分分析票を見る私。血液が十分いきわたらない脳みそをフル回転させて出した答えは次の通りです。

　めん・かやくの塩分相当量＋スープの塩分相当量÷２＝摂取する塩分相当量

　方程式のようになってしまいましたが，要するに麺とかやくを食べたら，スープを一口だけ飲んでごちそうさまをする，というありきたりなものです。

　その食べ方だと，摂取する塩分量は　0.9＋2.1÷２　となり，1.95グラムが摂取量になります。やったあ！　と単純に喜ぶ私。でも気になることが…。

　今や世の中SDGSです。サスティナブルが主流の中，残したスープに罪悪感を感じる私。何とかせねば，とまたまた満腹感で血の巡りが悪くなった脳みそで考えました。

　出した答えは３つです。

１　キャベツなどのカット野菜をレンチンして，残ったスープに投入！夕飯にいただきます。
２　残りご飯に生卵を入れてレンチンします。往年のラーメンライスを思い出しながら食します。
３　みそ汁などのだしの代わりに使います。

　いづれにせよ，塩分3グラム分はしっかり摂取することになります。悪魔が喜んでいるようです。こんな私に誰がした！！

　のちに，奥さんにカップラーメンを食べたことがばれました。とぼけられず，正直に弁明する私。奥さんは，「おいしかった？」と一言。優しい奥さんでよかったです。

　最後までご覧いただき，ありがとうございます。塩分が私にとって敵ではありません。でも健康を取り戻すために，よりよい付き合い方を考えていかなければと思っています。
　このようなつまらないことでもちょっとしたこだわりを持って生活していく，自分に偏屈なじいさんでいたいと思っています。