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赤鱏(あかゑい) 并 海参(なまこ)

赤鱏あかゑい
これを取には、漁人ぎよじん舟にのりて、舟ばたをたたけば、ゑひ多くうき出る也。これを、もりにて  つき取なり。ゑいの尾にて人をさせば、即時そくじに人死すといへり。これに樟脳せうのうを付てよし。

海参なまこ
なまこ、虎子とらご 共云。漁人これを取には、くじらの あぶら をちよくにいれて、こよりにつけて海へ入るれば、海水そこまで見えすくなり。其時、長きかいだまにて  すくひ取也。かいだまは、の付たる小あみ也。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 五
これを取には  漁人舟にのりて
舟ばたをたたけば  ゑひ多くうき出る也
これをもりにてつき取なり
なまこ  虎子  共云
長きかいだまにてすくひ取也

赤えいの味噌煮込み
Photo by mominaina


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