炭焼図(すみやきのづ)
炭焼図
炭、諸国より多く出る。中に、日向国と紀州熊野より出るもの、其性よろし。播州池田奥山より出るもの炭の名物なり。又、和泉の横山炭、名物也。是は枝炭也。いずれも山に炭竃をすえてやく也。
すみがまは、木薪の出し入勝手よき所にすゆる也。歌には小野のすみがまをよめり。小野は山城の国 愛宕郡なり。
※ 「播州池田奥山より出るもの炭の名物なり」について、よかったら過去noteを参照してみてくださいね。→「池田炭(日本山海名物圖會 三)」👀
※ 「歌には小野のすみがまをよめり」は、『拾遺和歌集』に収録さていれる曾禰好忠の歌のことと思われます。
み山木を 朝な夕なにこりつめて
寒さをこふる をのの炭焼
※ 「小野」は、愛宕郡小野郷。現在の京都市左京区八瀬・大原の辺りです。
『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀
筆者注 新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖