見出し画像

杣人(そまびと)

そま

山中にて木を切て渡世する者を、杣といふ。およそ奥山にては、いかなる大木を切たをすとても、枝など打ことはなく、只はじめより根の所をまさかりにて切たをすなり。

和歌には木曽の杣人をせんによめり。木曽は信濃国にて、奥ふかき大山なり。杣人の分入わけいる山の道しるべには、小木を切かけて目印とす。これ枝折しおりといふ。和歌にもよめり。かんの字、杣人の道しるべの事なる由、諸文に見えたり。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 二
山中にて木を切て渡世する者を杣といふ
枝など打ことはなく
只はじめより根の所をまさかりにて切たをすなり
杣人の分入山の道しるべには 小木を切かけて目印とす
これ枝折しおりといふ
栞の字 杣人の道しるべの事なる由


『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀

筆者注 新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖

この記事が参加している募集

名前の由来