見出し画像

山神祭(やまのかみまつり)

山神祭

山の神は、山口に所をゑらびて、やしろ勧請くわんじやうす 。神はおの/\の願ひによりて定りたることなし。まつりの日は、京大坂より芝居見世物などを取よせ、いとにぎやかに いはひまつることなり。

近辺の在ゝ村ゝより参詣の男女くんじゆすれば、物うり、諸あきんど、おほくあつまりて、其にぎはひ諸社の大神事にことならず。神前にてかならず神事すまふ有。近辺のすまふ取ども おほくあつまりてにぎやかなり。祭は九月九日なり。

※ 「くんじゆ」は、群集くんじゅ
※ 「すまふ」は、相撲すもう

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 一
「山神宮」

山の神は山口に所をゑらびて社を勧請す
まつりの日は京大坂より芝居見世物などを取よせ
いとにぎやかにいはひまつることなり
神前にてかならず神事すまふ有
近辺のすまふ取ども おほくあつまりてにぎやかなり


『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀

筆者注 新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖