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天王寺 干蕪(ほしかぶら)

天王寺  干蕪ほしかぶら

摂州東成郡 天王寺領内、かぶらの名産也。百姓おほく、かぶらを植て、なまなるをも市にいだす。

しかし、  もつぱら  ほしかぶらとなして、是を売。極月より正月までの間は、竹垣を高くこしらへて是をほす也。又、此を所、木津今宮といふあたり、専、干蕪を出す。木津今宮のかぶらは、真丸まんまるく、天王寺は少しほそ長し。木津今宮は 天王寺のかぶらには及ばず。

※ 「極月」は、十二月のこと。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 三
摂州東成郡 天王寺領内 かぶらの名産也
極月より正月までの間は竹垣を高くこしらへて是をほす也
大人たちの作業の横で、柱によじのぼる腕白小僧

かぶのお粥
Photo by mominaina


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