章魚（たこ）

章魚

大だこ、小だこ、小八梢魚くもだこ、望潮魚いひだこ、  百距てながだこ  あり。播州  明石あかし  たこの名物也。但馬の大だこ、甚だ大なり。牛馬うしむまを  取とる。夜よる  舟ふねの中へ手をさしのべて、人の  有無あるなき  をさぐるといへり。

たこを取には、たこ壺つぼをいくつも  つなにつけて、桐きりの木きの切口きりくちをうけにつけて  ●置おりおき、一日一夜や過すぎて  引ひきあぐれば、つぼの内うちにたこ入て居ゐる也。

海中にて人にすゐつけば、はなれず。人のつばけを以もつておとせば、よくおつるといふ。

出典：国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 五』

たこ壺をいくつも  つなにつけて

つぼの内にたこ入て居る也

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たこ飯
Photo by mominaina

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