江鮒引網（えぶなひきあみ）

江鮒えぶな 引網ひきあみ

鯔ぼら、河かはぼらあり、海うみぼらあり。ちいさき時を  すべて 江鮒 と云也。是これをとるは、地引ぢびきあみ也。長さ三町ばかりに引廻まはして、両方りやうほう のつな手に  人あまたかかりて 磯いそへ引よせて、玉たまあみをもて  すくひ取也。

すべて江鮒は、海と河との潮しをざかひに多くある也。泥どろ川に生ずるは、肉あかく 脂あぶら多し。砂すな川に生ずるは、肉白く あぶらすくなし。ゑぶな、正字は■尾魚と書。[■は木＋発]

出典：国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 五』

是をとるは地引あみ也

すべて江鮒は海と河との潮ざかひに多くある也

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