【木曜日】 笑うそら豆
今日も、一週間で一番つらい木曜日です。
なぜか今日は、食べ物関連の多い木曜日です。
木曜日ポイント、はじまりはじまり〜
*
1.午前
娘に起こされる。6時半。早い…。やだよぅ起きたくないよぅ。娘を一生懸命布団に引き留めていたら、まどろみの中で娘の声が聞こえた。
「ンッ…ンッ…!」
ああ…やっとりますね…これは。
ウンチですね。
おしっこと違ってウンチはね…早くオムツ替えてあげるに越したことないんですよね…かぶれるから…
というわけで、睡眠への未練にむせび泣きながら起床すると、珍しく朝寝坊をした夫がまだリビングにいた。娘のお尻に張り付いているであろう茶色い物体のことを報告すると、「あーじゃあサクッと替えるわ」と言って、サクッとオムツを替えてくれた。
寝起きに神。夫と書いて神。ああ、なんて幸先の良い木曜のスタートなのかしら。プラス200ポイント。
その後、いつも通りの家事育児をこなし、ソファで一服。
娘が「どじょ!」と持ってくる小さなゴミ(およびエアー)を、そのままバレないようにポイして受け流す。
そんなことをしていたら、ゆっくりする間もなく配達が3件くる。
うち1件は、義実家からの荷物。娘の好物、サツマイモが山盛り。
それに、実家便あるある…
そんな野菜使わねーよ野菜。
いやごめん。お義母さん。さやえんどうは五十歩譲ってどうにでもなるけれども、そら豆はちょっと、持て余すわ…
いや、あれでしょ?葉物だったら郵送中にしなびちゃうからね。でも青物入れてあげようっていうね?母の心よね。分かる。分かる分かる。分かるんだけど…
私、そら豆ニガテなのよねえ…
なんかちょっとこう…
不気味じゃない?
なんか唇みたいじゃない?
黒い部分、なんかこわくない?
なんか笑ってない?
中身モサモサしてるよ〜って言ってない?
なんかニガテ。
あとズッキーニも入ってた。いつも入ってる。もはや送られてきたときにだけ食べる。それがズッキーニ。
ありがとう、お義母さん。都市生活のマンネリ化した野菜陣の中で、いいアクセントになりそうです。そら豆の不気味な笑みに負けず、頑張って調理します。プライスレスな実家の愛。
手作りマスクまで入ってた。
特に娘サイズの布マスクが嬉しい。
つけさせてみたら、すぐ剥ぎ取られたけど。その上ビヨンビヨンに伸ばして遊んでたけど。
そんなこんなで荷物を片付け、夕ご飯の支度。面倒だし、今日も鶏肉を塩麹につけて焼けばいいや。
って、いつもこの連載読んでくれてる人なら分かると思うけど、ずっと肉を塩麹に漬けてますよね、私。ルンバ、食洗機、塩麹。三種の神器と化しつつある。
先に野菜たちを切って、冷凍された鶏肉を取り出す。
あれ…?
あれれ…?
すみません、どちら様…?
なぜ、カットもも肉じゃないの…?
手羽中さんなんて私、めったにお呼びだてすることなんかありませんわよ…?あなた、いったい何時うちにいらっしゃったの…?
え?なんですか?
夫が注文した手羽中さん?
あーなるほど。夫が注文したのね。
それにしても、手羽中って…何が正解??
甘辛く焼いたやつのイメージしかないけど…えっ、でも野菜いっぱい切ったよ?一緒に炒める気マンマンで、いっぱい切ったよ?ガサっと一気に炒めたいよ?
と、とりあえずもう考えるのが面倒くさいので、塩麹は諦め、なにかしら甘辛っぽく漬け込んで、冷蔵庫にinして解凍。何かにはなるだろ、きっと。ちちんぷいぷい何かにな〜あれ!あとは夕方に調理します。
続いて、娘のお昼ごはんに着手。
「いつも通り」を具現化したみたいなご飯を、いつも通り無我の境地で作るのだけど、今日は一箇所だけ、マイナーチェンジ。
それは…
なんと…
ずばり…
卵の溶き方!!!!
(どうでもいい!!と心のなかでツッコミを入れたあなた。関西人ですか?同郷ですね)
なぜそんなことに拘ったかというと、こちら。
スペイン在住レシピ小説家、かもめさんの記事。
サムネイル、すごーーく綺麗な卵ですよね。見とれちゃう。なんだろう、バルセロナの太陽って感じ。知らんけど。
そして、もう一つ気づくこと。
フォークで卵を溶いている…!!?
私はこの事実を知って、頭を抱えた。
私は、なぜずっと、箸でばっかり卵を溶いてきたのだろう。
幼い頃、父に卵の溶き方を教わった、あの日から?
私はずっと、卵は箸で溶くものだと思っていた。
おのれの了見の狭さ、発想の貧困さ、固定観念の強さに愕然とした。
箸のない国では卵が溶けない、溶かないとでも思っていたのか?
なぜ、何も考えずに箸ばかりを使っていたのか?
なんならフォークの方が溶きやすそうだ。
よし、次は絶対フォークで溶いてやる。
待ってろ生卵!
そう思いながら、つい無意識に箸を使ってしまうこと数回(習慣かくも恐ろしき)。
ついに今日、フォークで卵を溶くことに成功した。
溶いた感想は、特に無い。箸よりも白身がよく切れそうで、箸よりもボウルが傷つきそう。ただ、それだけ。
それでも私は、とにかく「卵をフォークで溶いたこと」に満足し、達成感を覚え、娘の昼ごはんを作り終えることが出来た。すばらしい。プラス1000。
2.午後
その後、義父母にビデオチャットで娘のお昼ごはんを生中継しながら、夫が私用に作ってくれたラーメンを食し、昼食は完了。
滞りなく娘は昼寝をし、まあまあご機嫌で起きたので、夕飯の仕上げをする。
例の手羽中と野菜を炒めた、甘めのなにか。
最後にケチャップとかをちょっと入れた気がする。
夫は普通に「美味い美味い」と言って食べていた。ちゃっかり手羽中いっぱい食べていた。ラッキーだ。プラス300。
*
と、そんなこんなで今日の木曜日ポイントは、1500ポイントおよびプライスレスな実家の愛、でした。
魔の木曜日の割には、比較的スッキリとした一日だったかと思います。
ただ、そら豆を料理する、というミッションが後日に残されていますが。
何かオススメのそら豆料理があれば教えてください。私はあのパッサパサが苦手です。
あと、あの黒いところ。
蛇足ですが、最近巷では家でケーキを作るのが流行っているみたいなので、夫が先週末スイーツを作ってくれました。
「何がいい?」と聞かれたので、「かぼちゃプリン」と答えたのですが、そもそも私、卵が苦手な体質なんです。生に近ければ近いほど、たくさん食べれば食べるほど、お腹が痛くなってピーピーになる。
でも、スイーツは食べたい。
かぼちゃプリンが食べたい。
積極的に食べたい。
こんなもん作ってくれちゃったら、そりゃ食べたい。ぜんぶ食べたい。
当然、「うまいうまい」と言って、モリモリ食べました。
ほんとに美味しかった。
そして案の定、お腹をくだしました。
何度もトイレに行きました。
我々は、かぼちゃプリンにこんなあだ名をつけました。
おいしい下剤。
(ごめんかぼちゃプリン)
そんなわけで、そら豆のおいしい食べ方と、次に作る手作りスイーツ案を募集しています。
できれば、そら豆の生卵がけ以外でお願いします。
みなさま本日も、つらい木曜日、お疲れ様でした。
明日は金曜日。
週末のことばっかり考えて過ごしましょう!!
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いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!