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このたび、シャワーが有料になりました

わたし、煽られ耐性は結構高い方だと思ってたんですよ。ネットとのお付き合いも、それなりに長いし。2ちゃんまとめとかよく読んでたし。いや、2ちゃんまとめは今関係ないか。

でも、さすがに今回のはきつい。
いや自分どんだけ煽ってくんの?次から次にわたしを煽って、そんなに楽しい?


ねえ、娘。
ダメって言われてること片っ端からしていくやん。危ないでって言ってんのに引くほど無視してくるやん。歯車、ぜんっぜん噛み合わへんやん。

…そう。

わたしは今、我が子に朝から晩まで事あるごとに煽られるフェーズ、いわゆるイヤイヤ期にげんなりしている。
ここ1週間ほどで、前よりぐっと賢くなったなー?と思っていたら、抱き合せでくっついてきた、イヤイヤ期。
ド派手な幕開け。
ねえ、おっとりちゃんだったアナタはどこに行ったの?さすがにギアのあげ方、エグくない?

いや、分かっていた。そうだろうな、と思っていた。
「父母も主張が強いタイプだから、イヤイヤ期は凄いと思うんですよねー。主張が強い遺伝子しかない(笑」って思ってたし、そう、人にも話してた。

分かっては、いた。
のだけど、面食らった。

表現しにくいのだが、これまでは「何も知らない無垢で従順な可愛さ」だったものが、「意志を持った可愛さ」に変化している、といえば良いだろうか。これまでダダ漏れだった可愛さを、娘自身がコントロールしだすようになった。

それによって母は、これまで、ただただ何も考えずに享受できていた娘の可愛さに、急にストップを掛けられたような、そんな感覚に陥った。
「あたしの可愛いを安売りはしないわよ!」とでも言わんばかりに、私の前に急に娘の意志が立ちはだかって、NOを突きつけられたかのような、いや、むしろ積極的にNOを突きつけられているかのような。そんな感覚。

もちろん、良いことなのは分かっている。娘の成長、急成長だ。いよいよ、一対一、人間と人間のぶつかり合いがこれから始まる。分かっている。

ただわたしにとって問題なのは、これまで、随時補給しエンジン代わりとしていた「可愛い」に、そう簡単にアクセス出来なくなってしまったということ。疲れて泥だらけになった身体に降り注ぐ、「可愛い」のダダ漏れシャワーを、当てにできなくなってしまったということ。

【お知らせ】
産後から、もしかすると産前から浴びていた、「可愛い」のダダ漏れシャワーですが、このたび、有料になりました。
無料のつもりで泥だらけになってシャワーを浴びようとしても、娘の許可がないと浴びられません。ご注意ください。

そりゃ、そうだよな。娘の可愛さは娘のもの。シャワーの所有権は、元から娘にあった。
これまでは特別に、アディショナルで、ダダ漏れの「可愛い」を浴びさせていただいていただけ。

分かってはいる。
今の娘は明らかに、前まで出来ていたことを「あえてしない」「やりたくない」。腹が立つけど、気持ちはよく分かる。娘自身が、「やるかやらないか」をコントロールしだしたのだ。ママへの「可愛い」の提供をコントロールするのと同様。意志を形成しだした。

出来るから、といってホイホイやりたくないんでしょ?親が喜ぶからといってホイホイしたくないんでしょ?
むしろやりたくない?期待を裏切って行きたい?自分で決めたい?
わかる、そういう時期、あるよね。ママにも心当たりはある。

分かってはいるんだけれども、嫌なことがあると顔を真っ赤にして大声で泣いて怒って、前後不覚になって暴れる娘との四六時中を、今後いったい何を糧に乗り切ればいいだろう。大声でブチギレ泣きをされ、声のデカさ、融通の効かなさにげんなりしながらも、前後不覚な娘が怪我をしないように、感情コントロールがうまくなるように、その場に居続けなくてはならない、そのストレスを、どうやって晴らしていこう。

ダメだといってもドンドン足を踏み鳴らす娘を見るたびに、階下からの苦情を気にして積もるストレスは。全然言うこと聞かない…とイライラしている時に、ハイテンションな娘がキャアー!とはしゃいで転んで頭をぶつけてタンコブを作ったときの、言いようのない感情の、持って行き先は。一度おんぶしたら、終わりには絶対「抱っこ抱っこ!ギャー!」っとキレられるのを承知でおんぶをしてあげる、そのガッツの源は。

どうやって、元気と感情を循環させれば良いんだろう。
おやつ(私の)はもう増やしたくない。
三十路を超えたいま、贅肉のつきやすさそして落ちにくさに愕然としている。もう、おやつ及び贅肉は増やしたくない。
今日は夫にヘルプを出したけれど、そう毎日夫を当てにしてもいられない。

とにかく、一日いちにちが勝負だ。
常に煽られ、常に嫌がられ、常に言うことを無視されると思って挑もう。かかってこい、娘。

早起きな娘に負けないようにちゃんと寝て、娘の不機嫌に負けないようにたくさん歌って、「丁寧な暮らし」で、煽られ耐性を高めよう。
ご飯を床にぶちまけられたときは、焦らず写真を撮って夫に見せよう。夫に労われ、そして一緒に笑おう。

それくらいしか、今思いつく改善策はない。
なんせ正解が分からない。
だから、試行錯誤するしかない。


いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!