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【木曜日】 だいままい、おしまい

緊急事態宣言が出されましたね。
うちはもとからかなり引きこもっていますが、5日に近所の神社に初詣をするために家族三人で久しぶりの外出をしました。

娘は当然、大はしゃぎ。いつの間にやら上達した駆け足で、ずんずん進む。正月休みを避けたかいもあって、神社は貸し切り。娘は何度も「ありがとっ!」と拝殿にお辞儀していた。

参拝を終え、さて帰ろう、と言ったって、帰りたくないのが子どもの心。神社は公園に併設されていて、「はやいはやい!」と言いながら、娘はさっそうと公園にむかって走り出した。

見つけたイチョウの葉を拾い、パパにも拾い、ママにはイチョウが見つからないから、何かちょっとよくわからない枯れ葉を渡す。

どんぐりを発見して、イチョウを放り出し、どんぐりを大事に持って歩く。落ち葉のたまり場を見つけて、嬉しくなってどんぐりを放り出し、落ち葉を舞い上げる。そして、どんぐりが無いと騒ぎ出す。

そんな娘をなだめながら、新しいどんぐりを探しながら帰途につくものの見つからず、娘は頑として公園を出ようとしない。仕方がないのでどんぐりを探しに戻り、やっとこさ新しいものを見つけもう一度公園を出ようとするも、「しないしない!」「もうちょっと!」なんておませな言葉を使って抵抗する。

私と夫でかれこれ手を尽くし、時間も過ぎ、仕方がないので強制的に抱っこで帰ることに。すると、「すべだい!(滑り台)すべだいするぅぅぅ!」と絶叫する娘。この言葉が心に刺さった。

なぜなら、昨今の感染状況を見て、今日は遊具はなしにしよう、と予め夫と決めていたからだ。だから、遊具を避けて避けて、公園をあとにしようとしていた。だけどやっぱり娘にはバレていた。

「ごめんね。ばっちいには目に見えるばっちいと目に見えないばっちいがあってね、今は特別でね、ごめんね」と言いながら泣きそうになった。

感染対策として、どこまで何を徹底するかは人によって違うだろう。遊具を使う人だっている。ただこの状況下で、いずれにせよ、誰しもがどこかで線引をしなくちゃいけなくて、我が家はそれが遊具だった。

それだけのことなんだけど、幼い娘の悲しそうな悔しそうな泣き顔を見ていたら、どうしようもなく辛かった。家に帰ってからも、ゆうに三十分ほど、玄関で靴も脱がずに抱っこで弁明を続けた。

それから、時間をかけて娘は落ち着いて、年賀状を出しに少しだけまた外出する母を、涙の跡が残る顔で「またね〜」と見送った。

そんな、娘の姿がどうしても可哀想で、だけど医療の前線に立っている人のことを思えばなんのことはない、自粛できる状況下にいる人間はきちんと自粛しなくちゃと思い、夫とモヤモヤを共有して、そして、憂さを晴らすように家の中でのお遊びグッズを買い漁った。

・鉄棒(ブランコ)(アンパンマン)
・キネティックサンドとお砂場道具(アンパンマン)
・飛び石
・バランスボール(アンパンマン)

今まで我が家は、アンパンマンのおもちゃは買ったことがなかった。今まで一つも。だのに今回の、このアンパンマン率、我ながら動揺が伝わってくる。背に腹は代えられないということだ。

アンパンマンのおもちゃってね、優秀ですよね。インテリアをね、度外視すれば…。もはや鉄棒なんて部屋の一角を占拠するけど、インテリアはいったん、いったんなかったことにしよう。なかったことに…あんぱんち…

前置きが長くなりましたが、今日はそんな経緯の木曜日。

最近、娘の朝の二度寝が長くて、2人で8時半に起きたりする。寝室をあとにするのは9時ちかい。

起きてそうそう配達が来て、大きなダンボール3つが玄関に積み上がった。先日の爆買いの成果だ。配達員さんには頭が上がらない。

いつもどおりご飯を食べて、いつもどおり洗濯物を干して、いつもどおりウンチをしたらしき娘のおむつを替えたら、おむつはまっさらだった。うん、イレギュラー。

香ばしい匂いは気の所為だった。そのうえ、約1時間経ったというのにおむつが少しも濡れていない。ただただ、まっさらなおむつを無駄にしただけだった。

おむつを(無駄に)替え、「おいといれ(おトイレ)」と言う娘をトイレに座らせてみると、ウンチは出ないまでも、しっかりおしっこをした。期せずして、きゃー! 膀胱が大きくなっているわ! と成長を感じることができたので、あのおむつも無駄ではなかったと思うことにしよう。したい。

ブロック遊びをしていた娘が軽く指を挟んで、いたい! と言った。私は娘の指をギュッと握って、「痛いの痛いの〜とんでけ!」と何度も繰り返す。娘はそうされながら、「うふふう」と嬉しそうに笑う。よしこれでOK,と言う私に、娘がまた顔色を変えて、「いたいいたい!」と訴える。どこをどう見ても本当に痛そうなところはもうないけれど、「いたいのいたいの〜とんでけ!」とまた繰り返す。すると娘は、「とんねけっ!」と笑う。ただ、そんな茶番をするのが好きな、最近の娘のはなし。

今日の娘の絵本は、ヨシタケシンスケの「りんごかもしれない」だった。

「かもしない、する!」
「まま、する!(ママが読む)」
と言うので、昼寝前に読んだ。最後ね、と言い聞かせながら2周目をすると娘は、「もういっかいさいご!」と言いながらも、定位置に絵本をしまって布団に潜り込んできた。「最後」の心づもりをするのが以前よりも上手くなってきた気がする。

「おしまい」とか、「さいご」とか、ダラダラとゲームしたり動画見続けている、あなたのママにも見習わせたいね。「おしまい」出来る時点で、あなたはママよりも賢いです。

先週から、NiziU の Step and a Stepを「しゅてしゅて」と言って気に入っていた娘だが、そろそろ少し飽きてきた様子。

(娘は歯ブラシが大嫌いなので、仕上げ磨きのときに、口元が疎かになるほど興味を持って見つめてくれる動画コンテンツがほしい)

けれど心配するなかれ、次はBTSの動画があるからね、と、母が Dynamite の動画を見せたところ、

ぶじ、「ななな!」と指を指して食らいつきました。ふふ、計画通り。なんなら、何度か見たあと、小さい声で「らい、い、あ、ら、だいままい」とつぶやくのまで聞いた。私は聞いた。

これで調子にのった私は、「おえおえだよ〜」といって

Boy With Luv を流したところ、
「あや、あや!(Oh yeah oh yeah)」
「あまま!(Oh my my my)」
と気に入ってくれた様子。よし。この曲もいけそうだ。

このままの勢いで Dope もいけないかな、なんて思っているけど、

まあ、さすがに無理だろうね。ママは好きなんだけどね。

あっ…なんか勢いでBTSの動画3つも貼ってしまいました。すみません。お詫びのティップスとして、2本目、Boy With Luv の最初の肩の動きを真似すると、肩こりに効果的だよっていうの、お伝えするのでそれで勘弁してください。

…なんて、 BTS に現を抜かしてますが、髭男ももうすぐ新曲 Universe がリリースされます。めちゃくちゃ良い曲です。昨年のI Love...も、「ぱーぱぱっぱ、ぱっぱぱー!」とおめでたい感じでしたが、今回も「んたらららっ!」ってな感じで、相当ハッピーな曲です。

しかもファンクラブも新設されまして、ファン活動が忙しくなりそうで、嬉しい悲鳴。そういえば、この一年で私がハマった沼は髭男とヒカルとBTSなわけですが、彼らの共通項、それはコンテンツ量が多いこと、ですね。

髭男は YouTube にコンテンツが多いわけではないですが、BTS(やヒカル)にいたっては YouTube 上にとんでもない広さと深さの沼が広がっています。

出せるコンテンツが限られていた以前とは違い、ネットという無限の海原に、いかに多くのコンテンツを投下し、いかに時間を奪い、いかにファンの心を離さずおくか、という時代なのだなあ、と感心しきりな今日このごろ。

いや感心してる場合じゃないんですけど。

髭男の新ファンクラブが創設されたので、夫の快諾を得て入会手続きをしていたら、夫が娘に「ママはアレなにやってると思う?」という問いをした。

「ママ!」
「ママはあれはね、お布施をしてるの。お布施だよ。O FU SE!」
「お〜ふ〜せ!」
「O FU SE!」
「おふせ!」

なぜかお布施のコールアンドレスポンスが始まった。楽しくなった夫のテンションがゾーンに入ってしまい、

「会員番号〜やったわ」
「え? 何時から入会できたん?」
「わからんけど…多分、一時間前くらい?」
「うぉい! 一時間なにしとったんや! もっと早く入会せんかいな! 試されてるのはお金やない! 忠誠心や!」

などと言い出して、マメ男の言うことはやっぱり違うなあと思いました。

というわけで、今日は可もなく不可もなく、ありきたりな木曜日でした。ありきたり、ってマイナスな言葉のように思えるけれど、でも将来、今を振り返るときに思い出すのはきっとそういうありきたりな日々のことなんだろうな、と思うと、このありきたりが愛おしくなったりします。

一週間前が大晦日だったなんて信じられない。迎える最初の週末が三連休で、救われる魂がいったいいくつあることだろう。

はよ週末、来い。

依然として社会は厳しい情勢ですが、出来ることを出来るだけして、どうか皆で、健康に乗り越えましょう。

春よ、来い。

いつもありがとうのかたも、はじめましてのかたも、お読みいただきありがとうございます。 数多の情報の中で、大切な時間を割いて読んでくださったこと、とてもとても嬉しいです。 あなたの今日が良い日でありますように!!